ICCプロファイルを使った変換をしないとカラーの絵がくすむ
ただし一度sRGBなりに変換しておけば色の違いはわずかになる
変換していないものをsRGBと仮定して読み込むと色がだいぶ変わってしまう
色を正確に再現するために最低限必要なもの
カラーマネジメントに対応したソフトウェア
Photoshopなど
Windowsの場合、XP以前の環境ではカラープロファイルは一切考慮されず、画像のRGBデータをモニタの色特性に従い表示します。
WindowsVista以降の環境では、sRGBプロファイルが埋め込まれているものとして表示します
macOS環境の場合はOSレベルでカラープロファイルに対応しているので、プロファイルに対応していないアプリケーションでも、意図通りの色を表示します。
カラープロファイルとは?-カラープロファイル理論編- "新規作成と書き出し #3" by ClipStudioOfficial - CLIP STUDIO TIPS
標準色域に適切にキャリブレーションされたディスプレイ
sRGBのモニターでAdobeRGBの写真を見てくすんでいたら開き方が問題 | カラーマネジメント実践ブログ 〜フォトレタッチの現場から〜
AdobeRGBのほうがsRGBよりも色域が広いので、AdobeRGBの絵をsRGBのモニターで開くと、ICCプロファイルをつかって適切な変換をしていても原理上、くすむ。
ただし、その違いはわずかであり、「とてもちがう」という感じではないらしい
しかし、色がくすんで写真が正しく表示されない、という状態にはなりません。
写真は正確に見えているものの、両方を比較すれば、確かに再現しきれない色は少し変化している、ということが分かるという感じです。
私も印刷会社の色校出力などをする部門で、sRGBのカラーマネジメントモニターを使用して仕事をしてきましたが、sRGBのモニターで適正に表示したAdobeRGB画像が、そこまで元の画像の示す色と違って見えてしまったら、仕事になりません。
幸い、実際はそのようなことはありません。
くすむ時は次のようなことをしてているかも
AdobeRGBのデータを、適切にsRGBにプロファイル変換しないままsRGB色空間で展開
iPhone 7の色域とカラーマネジメントが斬新すぎる – アメリカ生活の知恵
アップルの色空間は通常のsRGB色空間と違うので、利用するときは注意が必要です。例えば画像をブログに使うとき、画像サイズを小さくするためにTinyPNGなど画像圧縮できるサイトを使ったりする場合。こういった画像圧縮サイトは埋め込まれたカラープロファイルのデータをそのまま捨てています。その結果、アプリケーションが画像の色空間をsRGBと仮定して色処理するので彩度が落ちたような写真になってしまいます。また画像圧縮サイトだけでなく、上に書いたようにブログ読者がスマホから見ている場合も彩度が落ちたように見えます。
一番安全な解決策は、PhotoshopなどでまずプロファイルをsRGBに変換することです。その後ならプロファイルデータを捨てたとしてもそこそこ意図した色で表示されます。