Hasselblad
NASAの撮影部門で使われた
宇宙空間におけるハッセルブラッドにとって最も印象的な瞬間は、1969年7月20日にアポロ11号が月面に着陸し、人類が地球から離れて最初の一歩を踏み出したときでした。その時選ばれたのがレゾープレートとZeiss Biogon 60mm ƒ/5.6レンズを装着したHasselblad Data Cameraでした。月から地球に戻るためには、なにより積載量の軽減が問題でした。そのため、アポロ11号から最後のアポロ17号まで、全部で12台のカメラボディが月面に残されました。 GPT-4o.icon
ハッセルブラッド・データカメラ(HDC)で使用されたフィルムのサイズは、幅70mmの特製フィルムです。
中判カメラだ基素.icon
これは一般的な120フィルム(幅約60mm)よりも幅広く、NASAの月面ミッション用に特別に設計されたものです。このフィルムは、カラーで最大160枚、白黒で最大200枚の撮影が可能でした。
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月面に降り立つエドウィン・オルドリン
なかなか解像感があるのは中判で撮られたからか基素.icon
前身であるF. W. Hasselblad & Co.がスウェーデンのヨーテボリに創業したのは1841年である。当時は貿易会社であった。
創業者の息子アービット・ヴィクトル・ハッセルブラッド (Arvid Viktor Hasselblad) はアマチュア写真家であり、写真部門を設立した。アービットは新婚旅行でイギリスに行った際、Kodakの創始者ジョージ・イーストマン (George Eastman) と出会い、親交を深め、1888年からコダック製品のスウェーデン輸入総代理店となった。写真の普及に伴い写真部門は順調に拡大し1908年にHasselblad's Fotografiska ABとして独立した。