Gスポット
実在性に議論がある
あるよ派
Adam Ostrzenski
2012年に初めて死体解剖でGスポットを発見したと主張している産婦人科医
ないよ派
2001 The G-spot: A modern gynecologic myth,
Hines, Terence M.,
American Journal of Obstetrics & Gynecology, Volume 185, Issue 2, 359 - 362
1982年に性に関する人気書籍に掲載され、一般に広まった
G spotの実在に関する、行動学、生化学、解剖学的検討を行った
実在を支持する証拠がかなり弱い
少数の被験者の事例研究はあるが、解剖学的、生化学的研究での裏付けがない
G spotは膣の前面にあり、触覚的刺激で膨らむ解剖学的構造物と定義される
G spotの存在を支持する証拠は決定的ではない
一方で女性がそのあたりにエロさを感じる感受性領域を持っていて、その多くが膣前壁全体から膣後壁までつながっていると考えるのは妥当である
2012年 Adam Ostrzenskiが死体解剖でGスポットを識別できたと報告
長さ8mm、幅1-3mm、高さ0.4mmの境界のはっきりとした嚢のような形状
なんでこれがGスポットで、それが性的刺激に反応するってわかるの?基素.icon
Ostrzenskiらが2014年に解剖学的に構造を確認したと述べている論文に対する反論
8人の女性死体の解剖
全員にあって、組織学的にはGスポットは神経血管複合構造と主張している
ここでG-spot(Gräfenberg spot)とは1981年に造られた言葉で、骨盤内尿道に位置し、膣前壁から触ることのできるエロティックに敏感な領域のことである(女性の前立腺)
Gräfenbergは1950年の論文でGスポットのorgasmについて主張していない(ので後から付け足されている)
OstrzenskiはGスポットの遺伝子が特定されたと主張しているが、彼は引用文献を誤読している
公開の科学的データはGスポットは存在しないことを示している
医学文献で反論されていない強い証拠がある
Gスポットの超音波画像や解剖学的写真は存在しない
女性の前立腺にはオーガズムを引き起こす解剖学的学的構造はない
Gスポットが主張されている領域に構造物はない
https://gyazo.com/fa1c83b12d8c25bd42d45bcd0e6a5ff4
神話がマスメディアで増幅されて一般に受け入れやすくなり、このような期待に応えて一部の医療関係者は金儲けをする
実際にGスポット増幅術という無益かつ不必要な手術を一部の産婦人科医が発明している
著者はこの手術を有効な医療行為ではないと強く主張する
単一の死体解剖研究でGスポットの存在の証明を主張してはいけない
女性の性機能障害は複雑だが、存在しないものに基づいていると仮定すべきではない
例えば女性のペニスはorgasmの原因と考えられている
This review, with 21 figures and 1 video, aims to clarify some important aspects of the anatomy and physiology of the female erectile organs (triggers of orgasm), which are important for the prevention of female sexual dysfunction
魅力的だが根拠のない考察に誘惑されてはいけない
A. Ostrzenskiによるsystematic review
2012年まではG spotは解剖学的証拠がない生理的反応として定義していた
生理学的反応は解剖学的根拠がないと成立しないという弱点があった
1950-2019/5までの279件の記事のうち適格基準を満たすものは30件
組織学的調査でglandular tissueがなかったので女性の射精にGスポットは関係ない