AIバブル
Oct 12, 2025 Technology Bubbles: Causes and Consequences
歴史を見れば、技術バブルのパターンはいつも同じ:
1. 「世界を変える革命的技術だ!」という大合唱
2. 投資マネー殺到、設備投資爆増
3. 株価だけ天井へ
4. 収益モデルが存在しないことがバレて崩壊
5. 経済まで巻き込んで不況へ
今のAIブームは、この歴史のコピペ。
→ 1840年代の**鉄道熱狂(Railway Mania)と同じノリ
→ 1990年代の通信バブル(ドットコム前夜の光ファイバ敷設狂乱)と同じ構造
「技術がすごい」 ≠ 「投資が儲かる」
鉄道は社会を変えた → でも投資家は一斉に爆死
光ファイバーで世界は繋がった → でも通信株は崩壊
今のAI投資のヤバい兆候:
企業の設備投資がAI分野に偏重(他部署はカネ不足)
経済成長のほぼ全てがAI関連投資に依存(偏りで危険)
でも収益モデルや需要はまだ不明確
GPUメーカーとハイプ企業だけが笑い、中小は赤字で死ぬ構造
Winner Takes All型(勝者総取り)のバブル:
上位数社(NVIDIA・TSMC・OpenAI的ポジ)が利益を独占
下流の企業は「AI導入コスト地獄」**でキャッシュを燃やして終わる
バブル崩壊したら?
AI支出が一気に縮小 → 景気後退コース
「AIで生産性革命!」という話は一旦リセット
でもAI技術そのものは生き残り、社会を変える
→ ただし、投資家は泣いて終わる
https://open.substack.com/pub/paulkrugman/p/talking-ai-with-martin-wolf
AIの正体
「人工知能」って言ってるけど中身はでかい統計モデル。要は「高性能オートコンプリート」。でも翻訳や音声認識はガチで実用レベル。
革命かどうかは不明
Turing Testはクリアしたっぽいが、誰もAIを人間扱いしていない=「やっぱ人間とは別物」。
GPT-4oを返せ運動もあったし結構人間扱いされてない?基素.icon
productivity革命?今のとこ数字に出てない。検索はAIのせいでむしろ使いにくくなったまである。
ゴミ記事は増えたがむしろその結果AI検索を使うようになってる基素.icon
仕事は奪われるのか
いつもの機械化騒ぎと同じで「職が失われるぞー!」と騒がれてるが歴史的にはほぼ外れ続けている。
ただし今回は大卒ホワイトカラーが被弾。特に「中途半端に頭脳労働してる人(コンサル、弁護士助手、若手金融マン、プログラマ初級)」が危ない。
私はもう少し上の頭脳労働も危ないと思う基素.icon
人脈などのWETなく技術に振ってるとすくわれかねない
逆に配管工、電気工、介護師、現場監督みたいな「現実世界を扱える人」はむしろ価値上昇の可能性。
地獄の未来①:学歴神話崩壊
世界中で新卒採用が冷え込んでる。AIでまず削られるのは「若手の下積み仕事」。
「学費に数百万円→就職口が消える→怒った若者が政治を壊す」コースが見える。
地獄の未来②:AI封建制
GAFA+Microsoftあたりがクラウド+GPUでAIを独占。
ネットワーク外部性付きで市場を牛耳る=テクノ封建制の可能性あり。ただし中国のDeepSeekみたいな新興が出てくるケースもあり、「独占不可避」かは微妙。
AI=暗い未来確定か?
そうとも限らん。AIはむしろ平等化装置になる可能性あり。「シンボル操作業(資料作り・要約・企画書)」が自動化され、中間管理職のメッキ剥がれる説。
教育の意味が再び問われる
「Learn to code」はもう時代遅れ。
じゃあ何を学ぶ?→正解はまだ不明。ただし「抽象的思考力」「数学・論理」「現実世界の理解」は依然重要。
現実チェック
AmazonはAI導入で人減らすと言ってるが、現場は人力倉庫作業100万人体制。AIで消えるのはまずホワイトカラーの方。
結論
AIは過去の技術革命と同じく社会を変えるが、「すぐに失業地獄」「人類滅亡」みたいなストーリーはポエム。
真の問題は社会の再設計(所得配分・教育・職業構造)に政治が対応できるか。