AI利用のアンチパターン
「生成AIを使うと頭が悪くなっていく問題」をどうするか?|もとやま📚著書『投資としての読書』
...とある会議で「生成AIに聞いたら、こんな案が出ました」と報告してくれたんですね。
そこで僕が「そうなんですね。それで、○○さんはどの案がいいと思うのですか?それはなぜですか?」と質問したところ、場がフリーズしました。
もちろん、僕の質問の仕方に問題があったのかもしれませんが、「おや、これはマズいぞ」「生成AIに依存しすぎると、己の頭で考えるスキルが落ちるんじゃね?」と思いまして。
それで、この記事を書くに至ったわけです。
2025-08-23に業界は違うが全く同様の話を組み込み系開発者の友人から聞いた(「これは仕様を満たしていません」「AIがだしたので」)。完全にダメなAIの使い方だと思った基素.icon
仕事のゴールを自分でコントロールできていない点がダメ。これはAIとか関係ない。
AIはゴールにたどり着くためのロケットに過ぎない
もちろんゴールを明確化するのにも使える
ロケットがゴールにつかなかったら、その結果は意味がないので破棄する必要がある
ゴールが理解できていないからそういうことができない
ソフトウェア開発なら、仕様を決めて仕様を充足するテストを書く。テストをpassすればゴールに辿り着いている。テストに落ちるなら不十分。こういう切り分けができなければならない
AIの成果を横流しするだけの仕事なんか存在しない(そのポストいらないじゃん)
ゴールをどう定義すればいいのかということを認識しなければならない
最初は鵜呑みにするだろうけど後から分かったことをベースにして補正されていくのでは?
@OKtamajun: かなり整理されていて分かりやすいAI利用の問題。その上で真の課題は、良くAIを使いこなすリテラシーをどう社会実装するかだと思う。
とにかくまずは「余裕のあるときこそAIを試す・AIリテラシーを養う」という考えに持っていくのが大事。
世の中では「時間がないのでAIを使う」という人が多くて、それで質が悪いものがそのまま出てしまって「やっぱりAIはダメだ」となりがち。これは適当な工場で急いで食べ物生産したら不衛生で「やっぱり工場で作られた食べ物はダメだ」と言ってるようなもの。
食料の大量生産の歴史を見れば分かるけど、そこから安全基準が策定されていったように、ちゃんと時間を取ってAIで作られたものが粗製濫造にならないフローやマインドセットを持つことではじめてAI活用は成り立つ。
利用の正解を見つけるための方法は、試して限界を見極めること
@_kzr: 実用的な Unity パッケージの開発において、コーディングエージェントを立ち上げから完成まで一貫して使用したのは今回が初めてだったので、体験を記録しておきました。 https://github.com/keijiro/Memo/blob/main/Pages/MiniBokeh.md
勘違いされた点 - Claude Code はボケ(ブラー)処理を tent filter を使って実装してきた。レンズボケは重み付け無しに一様にサンプリングするのが正解であり、大きな特徴でもある。その基本が分かっていなかったのは、少し意外だった。
今回は「生産性の向上」ではなく「自分自身が楽をするため」という観点でコーディングエージェントを使用した。現状の方式では、人の手が介在する部分が非常に多く、開発期間が短縮されたかと言うと微妙な所であると思う。しかし「開発が楽になったか?」と聞かれれば、確実に楽になったと答えることができる。特に「どうすればいいかは既に分かっている、あとは手を動かすだけ」という状態から一歩先へ進むのに、自分の手を動かさなくてもよくなったと言うのは、開発作業における最大の心理的障壁が消えるような感覚を覚える。
「自分でやるよりエージェントに任せた方がここは安全そう」と思ったら任せて、思わなかったら自分でやればよい、という話だ。
グラフィクス関連のモジュールに対して、完成前にテストを定義するのは非常に難しい。一旦完成したモジュールに対して退行テストを作成することはよくあるが、どんな見え方になるか分かっていないものに対してテストが定義できるものか……
アンチパターン