2026-07-05
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アメリカ建国250周年のはずが、盛り上がりゼロでどんより陰気なムード。MAGA連中だってトランプの寂れた州祭りには足を運ばない
対して1976年の独立200周年は、クルーグマン自身リスボンで迎えていた。カーネーション革命から2年、独裁を倒したばかりのポルトガルでMIT院生として中央銀行研修中、大使館主催の小さなピクニックで祝った
当時のリスボンは反米感情むき出しで「CIAに死を」の落書きだらけ、そこに「ついでにKGBにも」と後から書き足された跡まであった
ホットドッグ頬張りながらフォード大統領のメッセージを聞き、なぜか素直にアメリカを誇らしく思えた、という妙に晴れやかな体験
当時のアメリカはベトナム敗戦、NY市財政破綻、殺人件数は今の5倍というボロボロ状態だったのに、なぜか楽観ムードが漂っていた
その理由は二つ。徴兵と毎晩の死者数報道から解放されたベトナム戦争終結、そしてニクソン失脚。ウォーターゲートは党派対立の話ではなく、記者もメディアも議会もちゃんと機能し権力者に責任を取らせた、「アメリカの魂は健在」の証だった
今回はそこが決定的に違う。トランプの汚職はニクソンの比ではない規模なのに、共和党は追及するどころかトランプ個人崇拝の後押しに回っている。JD・ヴァンスのような連中にはウォーターゲートの意味など到底理解できない、と皮肉る
それでもアメリカはまだ終わっていないとしつつ、50年前よりはるかに深刻な「救済」が必要な国になってしまったと締めくくる