飲酒
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お酒の主成分であるアルコールは、脳細胞などの働きを低下させ、いわゆる「酔い」を感じさせる、体にとっては危険な異物です。 体に入ったお酒は、酵素によって分解されていきます。
アセトアルデヒドは、アルコール以上の猛毒。細胞を傷つけ、がんなど病気の原因となります。さらに血管を拡張させて顔を赤くしたり、頭痛や吐き気の原因となったりするのもこのアセトアルデヒドの仕業です。
日本人は「強い」タイプが58%、「やや弱い」タイプが35%、「下戸」タイプが7%でした。ちなみに、欧米やアフリカの人達はほぼ100%「強い」タイプです。実は、お酒に弱い遺伝子はアジアの一部の地域の人達だけの特徴なのです。
日本人の食道がん患者は、なんとおよそ70%が「やや弱い」遺伝子タイプ。同量の飲酒の場合、「強い」タイプに比べて、「やや弱い」「下戸」タイプの人は、がんになるリスクが、食道がんの場合7.1倍、頭頸部がんが3.6倍になります。
欧米人は、アセトアルデヒド分解は「強い」タイプがほぼ100%で、顔が赤くなることも少なく健康リスクも低いのですが、実はアルコール分解遺伝子は「弱い」タイプが90%を占めることが分かっています。つまり、アルコールはゆっくり分解するため酔いが醒めにくく、翌日までお酒が残りやすいとされています。