照度計
フォトレジスタやフォトダイオード、どちらを使った照度計でも測定の原理として「光電効果」利用されています そのため、受光素子を電子回路に接続すれば、電流の有無によって光を受けたかどうかが判断できます。
多くの照度計は受光部分内での照度分布が一定であるとの前提条件で測定が行われています。つまり、ピンポイントで光が照射されているような場合、製品によっては正確な測定ができない可能性があります。特に光束が小さくビーム上のもの、レーザー光などの測定は使用する製品が対応しているかどうか確認してから行う必要があります。この場合光の入射位置によって表示される値が大きく変化するでしょう。
光源面を細かく分割して考えると、それぞれの面素の集合体とみなすことができ、所定以上の距離をとれば、個々の面素はそれぞれを点光源とみなすことができます。個々の面素から照度計受光エリアに入射する光はほぼ平行光で、かつ受光エリア内の照度分布は均一と考えられ、光源面の多数の面素からの光が、この条件を満たしながら同時に受光エリアに入射していると考えられますから、これらの大面積光源が余程の近距離でない限りは大きな問題にはならないと考えてよいでしょう。
ただ、厳密な照度測定が必要な場合( LED の光度を求める場合など )には、後述の照度計側の距離基準位置の問題と併せて、光源( LED )側の距離基準位置の問題≪※4≫に十分な配慮が必要です。
照度計は、標準電球と呼ばれるフィラメント型電球を標準光源として校正されています。一般作業現場で多く使われている蛍光灯、LED照明などは、標準電球と比べて光の波長が異なるため測定値が異なることがあります。
このような場合には、複数の照度計(異なるメーカーの異なるモデル)で測定して平均値を取る、などの工夫が必要となります。