技術より欲望
作りたいものが明確であるとき、それを作ってしまう
「技術がなくて理想と程遠いものしかできない」
へぼくていい
スケールダウンしたものを作る
SpaceXが打ち上げているようなロケットを作りたい→明らかに無理
ペットボトルロケットから始めれば良し、そのうち情報収集を続けていればCANSATなどに触れることになるだろう
ポピュラーな趣味については、今は一瞬でLLMが提示してくれる
この段階での根本的な難しさ:ゴールが遠すぎるとやる気がなくなる
昔、商業クオリティのゲームを作ってみたいと思った。冷静に考えれば、商業クオリティのゲームは膨大な専門家が膨大な時間と予算をかけて作るものであるから、そんなものを作れるわけがない。何をやっていいのかすらわからなかった。しかし教材をみると何も面白くないゲームを作る教材しかなかった。全く興味がわかなかった。
スケールダウンしたものとゴールがあまりにも遠いし、それを作ったからゴールに近づけると思えなかった
すると、そもそもスケールダウンしたものをやる意味も見出せない。娯楽はたくさんあるのだから、そんな苦痛をやりたくないだろう。
全く作れないものを作ろうとしてしまうと、こういうことが起こる
面白さが必要
何かを作ることは基本的に長時間かかる作業であり、面白さがなければ続かない
最初は時間の投入を抑えるのがセオリー
理想を言えば、プロが作った小さいガイドされたものを使って(チュートリアルだ)全体の流れを把握する
なければ簡単なものを作って時間がどれぐらいかかるのかを考えてみる
今はゲームについては豊富なチュートリアルがあるから、それをやるだろう
もしチュートリアルがないなら、要素を単純化して、単純化したものを作り上げるアプローチをとってみるだろう
その後「自分が面白いと思える程度の」中規模なプロジェクトの計画を練って継続してやってみる
このようなメタ的に考えることが高校生ぐらいまでできなかった。大学でもできなかったかも
目標とスキルのミスマッチはさまざまな落とし穴がある
達成不可能な明確なゴール
「市販のマウスのファームウェアが新しいOSに対応していないから対応させたい」というのは明確な欲望だが、何も知らない人が達成するのは容易ではない
目の前には不確実性の海が広がっているのだから(何も知らないことをやろうとしている!)、長期的なゴールになることを覚悟しよう
今なら、目標までのステップを策定させるのにLLMを活用するのはとても良い。ただし、提供されている中で最も良いクラスのReasonig modelを使い、具体的な質問をすること。
とりあえず作ることの目的
1. 自分自身がどれだけやりたいのか計測する
極めて簡単そうなことも、やってみるとわかる(やってみなければわからない)ことが死ぬほどある 毎日の料理は極めて簡単そうに思うだろう。やってみると面倒だ
ちょっと考えると「レシピや宅配や惣菜がビジネスになっているのだから面倒に決まっている」とわかる
やる中で様々な困難が待っている。それでもやりたいならそれが自分のコアになるかもしれない
理想とするものは自分ができることの遥か先にあるのだから、自分ができる程度でやってみて全然面白くないのなら、それは向いていない可能性が(少なくとも何もやらなかった時に想像していた時よりは)高い
やってみてイマイチだと思ったら?ラッキーだ。もうやらなくて済む。他のやりたいことがいくらでも出るからそれをやればいい。
2. アドバイスをもらう必要条件
相談できる人がいる場合、やりたいことを十分に読み取れるからアドバイスをもらうことができるだろう
プロはあなたを値踏みする
本当にやる気がある人には教える
やる気がない人に教えるのは時間の無駄なのでやらない
何もできない人がやる気を示すには、何か具体的なものを持っていくのが手っ取り早い
3. 仲間を作る必要条件
2とほぼ同じ
同好の志の輪に加わるためには、自分が何者かを示す必要がある。成果物が最もわかりやすい
作りこみすぎない
もっと直接的に言えば、「どうせ作り込めないので、他人の力を借りよう!」
他人に無料で自分の問題を解かせることは嫌われる原因だが、他人の力を借りることは良いことだ
コミュニティで力を貸してもらえるかはわからないけれど、コミュニティは互助の集団なのだから一旦聞いてみよう
へぼいものを他人に見せることを恥ずかしがってはいけない
今できなくて当たり前。
後々を考えたら今質問することが最善なのだから、質問しよう
「どこまでやればいいのか?石の上にも三年というじゃないか?」
わからない。面白くなるきっかけなんていくらでもある。この不確実さが迷いを生ませる曲者だ
自分の努力で面白くできるなら、やる。「偶然のきっかけで面白くなるかもしれない。かつ、いつ起こるかもわからない」ならやめる。
いつ起こるかわからないものに自分の人生を賭けるのは分が悪い
当然、やめた直後にそのイベントが起こる可能性もあるが、事前確率は低かったのだから、しょうがない。最善の選択をしても見えうる範囲の最高の結果が得られるわけじゃあない。
当然技術は欲望を生む
経験値が溜まってきたら「あれができるからこれをやろう」という発想のパスが生まれる