彼方一人旅 2023/5/16
初めて来た土地で夕方になり、森の中でとうとう夜になってしまった。
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暗闇からは不気味な鳴き声が聞こえるし、何がいるのかわからないから恐ろしい。
ここは私の世界とは明らかに違う。
一休みしようとしていたら、目の前の大木がこちらを「見た」時には生まれて初めて立ちすくんだ。
「木が見るはずない」って?でも、見られたとしか表現しようがなかった。
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あれはなんだったのだろう?必死に走ったので、荷物をほとんど置いて来てしまった。お菓子が入っていたのに、とてもまずいことをした。お腹が情けない音を立て、食べ物をよこせと主張している。ああ、お腹が減った。
おまけに捻挫をして足が痛い。死なないだけ良かったと、喜ぶべきかもしれない。
何が起こるかわからないから、草が動く音が聞こえるだけでびくついてしまい、ついに一睡もできなかった。このままだと本当に死んでしまう。食べなくても2週間ぐらいは大丈夫だろうが、水がなければ数日もたない。
水の流れの音がする方へ歩き続けた。周囲が少し明るくなってきた。陽の光に少し落ち着く。
さく、さくと何かの足音が聞こえる。草に隠れて、息を止めて伺う。
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朝焼けが霧に溶け込んだ綺麗な場所に、立派なツノを持った女性...?が歩いていた。
花の甘い匂いがした。
安心したら、ぐう、とお腹がなった。
わたしがひどいめにあう、少し前の話だ。
彼方一人旅放送局
モデル niji・journey v5