第21章 より効果的なアジャイル : 規制産業
「すべてをやり遂げたことを精細に証明するための広範な追跡を可能にする」という要件がさらに追加される。
わかりみが深い...
ドキュメント作成は自動生成ツールなりでなんとかなることが多いが、リリース自動化が難しいので継続的なリリースが難しいというのはめちゃくちゃわかる。勿論作るプロダクトによる話で、今作っているようなスマホアプリとかだと毎日数回リリースするのも問題なくできるが、以前作っていた株を高頻度に自動売買して収益を稼ぐようなシステムだと、リリースはめちゃくちゃ重い承認プロセスを各所に出す必要があり、24時間365日誰かしらは異常が起きていないことを見守りしないといけなかった。。
「AAMI TIR45:2012 guidance on the use of agile practices in the development of medical device software 2012」が公認の規格だったのしらなかった。絶賛されているけど、たしかに医療デバイスソフトウェアにおける事例調べたことなかったなー。
「医療機器ソフトウェア—検証,妥当性確認,およびコンプライアンス: 医療用ソフトウェア開発では避けて通れない「バリデーション」の本質を理解し,FDA規制をクリアするために iMAtecアーカイブ」https://www.amazon.co.jp/dp/B00KC87VKW はかなり読み込んだ気がするけど、たしかにこの書籍の中でも普通にアジャイルな感じというか、慣習を受け入れることが求められているわけではないっていうのがよくかかれていたなー。 最新?のAAMIのアジャイルに対応したTIRの話はたしかに興味あるなー。咳さんとかくわしいのかな。JaSST関西の人たちとかもそうか。(OMRON系)
文書化のコストは規制対象となるソフトウェアの開発において重大な関心事であり、「アジャイルの境界」の概念をソフトウェア開発の活動に適用するとうまくいくことがある。
あー。たしかにそういう予感あるな。で、次にでてきた図をみて「これが俗にいうハイブリッドアジャイルじゃん」ってなっている。。。まぁそれだけでも以前に比べるとやりやすいってことなんだよなー。
アジャイルに熱心な人は、このアプローチを「アジャイルとは言えない」と訴えるだろう。だがこの場合も、アジャイルであることが目的ではない。
あ、はい。。。
そして、規制産業でもないのにこういったアプローチとろうとする現場を見てきたので、なんだかなーっていう気分ですね。。。
検査
■あなたの会社の規制上の要件が何に起因するのかを調べる。現行の法規に基づくものはどれで、他の要因に基づくものはどれだろうか。
監査法人系っていうのが大きいかなぁ。
あるあるだけど、法規に対する運用面のモダナイズが追いついていないっていうのが半分くらいあるなー。
ほとんど全て、金融商品取引法に記載されているようなものの影響かなあ。
以前のプロダクトだと他の要因に基づくものはなかった。今のプロダクトは、金融商品取引法をはじめとした法規にガチガチに縛られたシステム開発経験を積んできたお偉いさんが、重厚長大なドキュメントやエビデンスを求めてきたからやる、というのはあった
■各自の環境でドキュメントがどのような方法で作成されているのかを確認する。文書化のコストを削減するためにアジャイルプラクティスを利用することは可能だろうか。
できるだけ手をぬいて最低限のものをつくるとか、最初からあまりつくらないとか、やらないことは最初に宣言するとかしているかなー。できるだけ最初からバージョン0みたいなものをつくるところから一緒にやるみたいなアプローチもよくつかう。
シーケンス図とかシステム構成図とかCRUD図は自動生成でドキュメント作っている。数100ページの変更仕様書とかを求められたときは、ADRだったり、より軽いドキュメントの形を提案することはある。
■あなたの組織でソフトウェア開発活動に対するアジャイルの境界をどこで引いているのかを突き止める。最も適切な場所に境界が引かれているだろうか。
アジャイルを一部だけもちいるみたいなやつだと、その人たちのスキルに合わせているけど最優先で考えるのは、スコープを柔軟にするアプローチをまずは導入できるかかなー。それができないってなると、エキスパートエンジニアとかエキスパートデザイナーがいつ入っても「ジョイン初日から爆速で手伝ってもらえる」環境をつくっておくことにふってるかな。
よくも悪くも、今は基本アジャイルでやってみようという話になっている。ただ、上にもあるようにスコープが固定されて要件も提案段階ですでに決まっている案件も多いので、そういうのはどうしたものか、、となる
適応
■ドキュメントのレビューの結果に基づき、ドキュメントをより漸進的に作成することで文書化のコストを削減する計画を立てる。
規制産業に触れることはすくないが、たしかにその境界をぎりぎりまで攻めるのは必要だなーっていうのはおもうな。自分の企業における規制部分はドキュメントのあるなしとか関係なしなのであんまりそれでがんばることはないが。
これはある程度できるようになっているかなあ。テスト計画書とかは特に漸進的に作れているようになっている。
■コスト効率のよい文書化の目標を含め、あなたの組織の目標をさらに支援するために、組織の活動に対するアジャイル境界を引き直す計画を立てる。
会社としてはこのモメンタムを持ちたいとはいっているものの、なかなか進まないっていう現状を見ていて大変そうだなーってなっている。
結構0/1で考えられがちで、アジャイルでやるんだからドキュメントは極力0にしよう、みたいな人もいるので、このあたりはやっていかないとなあ、とこの章を読んで感じた。