場面21pバスト家
ニューヨーク州南東部ロングアイランド南西岸にある街、マサピーカ郊外。バスト家。
アン・バスト
ジュリア・バスト
コーエン
トマス・バストが亡くなったことで、遺産相続について話している。
財産の大半はゼネラルロール社の株式。会社支配に十分なだけの額。45株。
ずっと無配当だったので純資産が増えている。
亡くなる前に株式売買の手配をしていなかったので、このままだと相続税がやばい。
コーエンは権利放棄証書をエドワード・バストに署名してもらいたくてきた。
それは娘のステラ・エンジェルを遺産管財人として任命する内容。
エドワードはジェイムズ・バストがトマスの再婚相手だったネリー・バストと同棲して生まれた子なので、立場が微妙なことになっている。
もしエドワードがネリーとトマスが結婚中の間にうまれたのなら相続権があるため。
ネリーが亡くなった後、バスト家にジェイムズがエドワードを連れてきたので、アンとジュリアが育てたようなもの。
またエドワードが未成年かどうかも重要なので、出生証明書をコーエンは要求している。
新聞の訃報には、ジェイムズのことばかり書いてあった。
エドワード、いつのまにかバスト家から出て、ユダヤ教寺院で演奏するワーグナーのリハーサルに行く。
場面39p銀行前