動機
『文字渦』(新潮社, 2018)を書く前に何を考えていたか
■白川静の漢字学
素晴らしい業績である。
……ファンタジー要素が気になってくる。
いっそファンタジーのみで勝手に漢字を読めばどうか。
漢字の歴史を捏造しよう。
https://www.amazon.co.jp/dp/4582128130 https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51FgMfnXhLL._SX383_BO1,204,203,200_.jpg
■徐冰(1955- )
『天書』(1991)
自分で漢字を作る
http://www.xubing.com/ https://kaiak.tw/wp-content/uploads/2015/12/%E5%A4%A9%E6%9B%B8%E4%BA%8C.jpg
■皆勤の徒(酉島伝法)
自作単語がたくさんでてくる。
「いっそ漢字つくれば?」「そこまでは」「じゃあやる」
でもやらなかった。
フィネガンズウェイク日本語版でも漢字はつくらなかった。
フィネガンズウェイク中国語訳でも漢字は作らなかった。
https://www.amazon.co.jp/dp/4488757014 https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51gRVAm2pzL._SX354_BO1,204,203,200_.jpg
■雨月物語現代語訳(河出書房新社)
なぜか訳した。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0756BX5TQ https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31zuX8auohL.jpg
活字に起こされたものから、「現代語訳」した。
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/1997DM/DM_CD/DM_CONT/UGETSU/IMAGES/1/IMG003.JPG
こっちからやったら違ったものになったのでは?
かなが多い。
漢字から頑張ってかなをつくって、かなで書けるようになったものを、漢字に戻している感覚。
■英語の冒険 (講談社学術文庫)
英語はいつ、どこで生まれたのか。いかに成長していったのか
英語はどこから来てどのような経過で世界一五億人の言語となるに到ったのか――。1500年前にフリースランドからブリテン島に入り込んだゲルマン人の言葉。わずか15万人の話者しか持たなかった英語の祖先は、衰退と絶滅の危機を乗り越え、やがてイングランドの公用語から世界の「共通語」へと大発展してゆく。周辺言語との格闘と成長の歴史。
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こういうのにしよう、と思っていたので、書く間持ち歩いていた。
が、読まなかった。
今も読んでいない。
■ワークフローの問題
作業の手順
変な文字をどうやって渡す?
電子化は?
フォントは?
電子化で閉じるフローを作りたかった
『プロローグ』でさんざんぼやいた
でも別に変わらなかった
「妙な」データで頑張ろう(そうすれば「普通の」データでもできるはずだ)