物理本の良さについて
タイトルから分かる通り、私は物理本が好き。
そもそもエンジニアになる前から読書は結構好きだったし、「本棚に並ぶ本」という存在自体が好きなので当然の帰結ではある。
久しぶりに一気にガッと本を読む時間をとって、ほぼ同じタイミングで2冊の本を読破した。
物理とPDF(電子)での体験の違い、やっぱりあるよなー、と改めて感じたのでその感覚を書き起こしてみる。
同じことと違うことを列挙していけば、より自分の感覚を浮かび上がらせられるだろうか。。。
物理 vs 電子 同じこと
本であること。これは物理だろうが電子だろうが私の中では同じ「本」として認識している。なので、本を所有しているという概念も私の中では同じ。
縦読みの本は縦読みだし、横読みの本は横読み。フォーマットが変更されないタイプの電子書籍だと、物理本のページと全く同一のページレイアウトのまま画面上で読むことになる。
当然その本の持つ情報量(=文字数、画像の量)も同じ。
物理 vs 電子 違うこと
一番大きいのは、重さが違う&質量が違うということ。これによって持ち運びや保管の便利さが格段に異なる。電子だったら大量の書籍をどこにでも気軽に持ち運べる。電子派の人はこれが電子書籍にする大きな要因だろうと思うし、私も場合によっては積極的に電子書籍を利用する。(後述)
次に、私の中で重大な違いは、パラパラとページをめくる感覚の有無。読書術を指南する本なんかで読み始める前に目次を読んでどのような内容が書かれているかを確認してから読むと良いみたいなのを見たことがあるが、私はもっぱら本全体をパラパラとめくりながら眺める方が好き。
目次を眺めるなら電子書籍でも同じことができるけど、パラパラめくるのは物理ならでは。目次を眺めるだけだと目が滑る感覚というか、情報がするりと流れていってしまう感じがある。
この理由を考えたのだけど、目次って本全体の流れをしっかり考えて順序や言い回しを練られているものなので、するすると違和感なく読めてしまうからではないかと思った。もちろん意図的にやっているはずだし、それ自体は良いことなので私の認知の問題なのだけど、パラパラして眺める方が急に目に入る単語が気になったり、意外なタイミングで話題が移っているように感じたりして記憶に止まりやすい。あと、多分目次全部眺めるよりも単純に情報量が少ないため、ざっと全体を把握できた気になってるというのもありそう。
あと、章のボリューム感とかを目視できるので、意識していないけどそこからの情報もしっかり得ているのだろうと予想する。
活字を目で追って確かに読んではいるけど頭に入ってこない、という状態になりやすいのは電子の方。物理本だと多分半分無意識に前後のページをパパッと行き来して自分の頭から抜け落ちた情報を補足しながら読み進めていることが多いけど、電子だとそれを結構意識して操作しないといけないので理解に差があるように感じる。
一方で電子書籍だとメモも電子で残せるし、しかもどの端末からでも参照できるし、テキストをコピペできる。これが相当便利。
どちらの本の形態でも、同じように目で情報をインプットして理解しているはずなのに、なんか違うのは確か。おそらく物理本を読むときに無意識下で行なっていたり、言語化できていない感覚を感じていたりすることで、情報の入力量の総和と保持期間に違いが生まれている気がする。こういう電子書籍と物理本の違いを調べた研究ないんだろうか。
個人的使い分け
物理本
何度も読み返したいもの
本棚に置いておくことで自分への励ましや気分の充足、戒めになるようなもの
好きな本は本棚に置いてあるのを見るだけで嬉しい
本棚は私の内面を映す鏡のように思っているので、そこにどんな本が並んでいる(もしくは並んでいない)かは私にとっては重要
王道と呼ばれる技術書、ロングセラーのビジネス書、好きな作家さんの本、思想系の本、複数巻にわたる歴史小説
じっくり読みたい本
電子書籍
持ち歩きたい本
本棚にもあって電子でも買ってる本はいくつかある
ある程度流し読みしたい本、サクッと読みたい本
小説、漫画