日報2022-09-01
平方イコルスン『スペシャル』完結記念トークイベント
https://gyazo.com/fea5d778740389d72c7282ce16d6821e
「スペシャル」というググラビリティが致命的に低い漫画。トーチというサイトで8年に渡って不定期連載されていた。全4巻
日常マンガとして始まった話が終盤には全く異質な急展開になってびっくりしたので、どういう構想だったのか話を聞きたくて配信で見た
前半
平方先生と位置原先生の馴れ初め話
両者とも会話劇の妙が面白いという作風
同一人物なのか?と知恵袋にスレ立ててしまう人がいるほど
後半
読者からスペシャルについての質問いろいろ
みんな疑問に思うことがありすぎて長文の考察が多い
元々は伊賀の話
連載開始前まで葉野は居らず、全1,2巻くらいで伊賀と槍と大石たちの話をやるつもりだった
でもラストに行き着くところは決まっていて一緒だった
葉野が居ないと内輪の話になりすぎたので登場させた
初期版は第一話から槍や美倉が登場していた
美倉は葉野ではなく伊賀の家に住んでいる予定だった
伊賀の父親と美倉の関係性から構想がスタートしてる
伊賀の力はどのくらいなのか
ちょっとずつ強くなってる
時間をかければ何でも壊せる
平方先生のテーマ曲
This Is The Kit - Bullet Proof(最終話タイトル)
Laura Gibson - Empire Builder(ネームをやる前に聴く曲)
こういうことを表現できたらいいな→喪失感
喪失感を与えられることが好きだから
現実の喪失感には耐えられないけど創作物から得られる喪失感は予行演習
『ぼくたべないよ』という絵本を幼少期に読んでめちゃくちゃ喪失感を味わった体験
読者はどうしてそうなったのか理解しているけど作中のキャラは何が起きているのか分からない
スペシャルを読んでいる我々もまた何が起こってるのか分からない、というのが似てるなと思った
締めのお便り
葉野に自身を重ねていた高校生の方
この作品の結末を俯瞰してみると、もし何も起きなければ葉野は伊賀に本心をぶつけられずに離れ離れになっていたと思うと切ない