順序対
数学における順序対(じゅんじょつい、英: ordered pair)は、
座標 (coordinate) や射影 (projection) とも呼ばれるふたつの成分 (entry) を持つ対象を総称するものである。 順序対では常に、
第一成分(第一座標、左射影)と
第二成分(第二座標、右射影)の
対によって対象が一意に決定される。
第一座標が a で第二座標が b であるような順序対は通常、(a, b) で表される。
「順序」対という呼称は、a = b でない限り
(a, b) という対と
(b, a) という対とが
異なるという意味を示唆してのものである。
直積集合やその部分集合である二項関係(これは対応と言っても同じであり、また従って当たり前のように目にする写像や函数もこれに含まれる)は順序対を用いて定義される。