巡回群の指数写像
$ G=\langle g \rangle(gで生成される巡回群)とする
指数写像を考えることで、巡回群に対して位数というものを定義できる
$ f: \mathbb{Z} \longrightarrow G
$ f(n) = g^n (n \in \mathbb{Z})
を考える
これは?指数写像と呼んでる?ググってもわからなかった
多分合ってるけど 当たり前すぎてネットに書いてない
fはGが巡回群なので全射
$ f(n+m) = f(n)f(m)
$ f(-n) = f(n)^{-1}
$ n,m \in \mathbb{Z}
が成り立つ
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指数写像
fが単射とすれば、fは全単射
単射でないと仮定すると
あるn,m(n>m)で$ f(n) = f(m)
$ f(n)f(m)^{-1} = e
$ f(n-m) = e
よって、ある$ n_0で$ f(n_0) = e
そのような$ n_0で最小なものを改めて$ n_0とする
任意の$ n \in \mathbb{Z}において、剰余の定理より $ n = qn_0 + r ( 0 \lt r \le n_0)
なる$ q,r \in \mathbb{Z}が一意に定まる
したがって
$ f(n) = f(n_0)^{q}f(r)
$ = f(r) = g^r
となって、任意のGの元はg^rとかかれる すなわち
$ G = \{ g^r | 0 \le r \lt n_0\}
以上より、fは単射でなければ、$ G = \{ g^r | 0 \le r \lt n_0\}と表せる
定義
群Gの元gの位数について
$ x^{n_0} = e となる最小の$ n_0を元gの位数と言う
(存在しなければ、位数は無限という)
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まとめ
無限巡回群は、上の指数写像によって、整数の加法群Zと全単射となる
fの定義から全射
単射性は上の段落より
定義より明らか
有限巡回群は定義より、これを生成するgがあり、g^n =eとなる最小のnが存在
存在しなかったら無限巡回群
このnは元としての位数の定義と同じ
巡回群の定義をすっと言えないと間違う