写像の像と逆像に関する基本的な定理
$ f : A \rightarrow Bとする
PはAの部分集合
QはBの部分集合とする
全体を通して、fが全単射なら同値であるはず
逆に言えば、反対が言えないことがなぜなのかを意識すると良い
包含関係
和集合
積集合
補集合
並べてみると、非常にキレイに場合分けされているということに気づいた
「包含関係と写像の命題」みたいな別ページで分けると理解に良いかも
各命題のタイトルはmiyamonz.iconが勝手につけた
4.1 包含関係の保存
$ P_1 \sub P_2 \Rightarrow f(P_1) \sub f(P_2)
$ Q_1 \sub Q_2 \Rightarrow f^{-1}(Q_1) \sub f^{-1}(Q_2)
示す。かんたんだよmiyamonz.icon
$ b \in f(P_1)とする
このとき、ある$ a \in P_1で$ f(a) = b
$ P_1 \sub P_2 より$ a \in P_2 よって$ b \in f(P_2)
4.2 和集合の一致
$ f( P_1 \cup P_2 ) = f(P_1) \cup f(P_2)
$ f^{-1}( Q_1 \cup Q_2 ) = f^{-1}(Q_1) \cup f^{-1}(Q_2)
示す
$ b \in f( P_1 \cup P_2 )のとき
$ \exist a \in P_1 \cup P_2
$ \Leftrightarrow a \in P_1 または a \in P_2
$ \Leftrightarrow f(a) \in f(P_1) または f(a) \in f(P_2)
$ \Leftrightarrow f(a) = b \in f(P_1) \cup f(P_2)
逆も同様
4.3 積集合の拡大
$ f(P_1 \cap P_2 ) \sub f(P_1) \cap f(P_2 )
$ f^{-1}(Q_1 \cap Q_2 ) \sub f^{-1}(Q_1) \cap f^{-1}(Q_2 )
メモ:4.2と違い等号でないことを考えよう
示す
$ b \in f( P_1 \cap P_2 )のとき
$ \exist a \in P_1 \cap P_2
$ \Leftrightarrow a \in P_1 かつ a \in P_2
$ \Rightarrow f(a) \in f(P_1) かつ f(a) \in f(P_2)
ここが同値じゃないmiyamonz.icon 後述
$ \Leftrightarrow f(a) = b \in f(P_1) \cap f(P_2)
後述のとこ
例:f = mod3とかで、
A = {0,1,2}, B = {3,4,5}
f(0) = f(3) は f(A)かつf(B)に入っているが、AかつBは$ \phi
fAかつfBの積集合のとこに入るのが、
写像の非単射性による"合流"でも足らせているから、
定義域の方で積集合になくても成立する
あとでもう少し書きたい
写像以前の観念をまとめるべき
集合、関係、Aの元から伸びる関係の数を数える
4.4 補集合の縮小
$ f(A-P) \supset f(A) - f(P)
$ f^{-1}(B-Q) = A - f^{-1}(Q)
示す
$ b \in f(A) - f(P)とする
$ \exists a \in A, a \notin P, f(a) = b
$ a \in A-P
$ f(a) \in f(A-P)
Pの元とA-Pの元で同じ元に写像される例を考える
0,1,2,3,4,5,6,7,8
0,1,2 -> 0
3,4,5 -> 1
6,7,8 -> 2
Pを0,3とすると、
f(A-P)は0,1,2
f(A)は0,1,2 f(P)は0,1で、f(A) - f(P)は2
単射である時=を示す
対偶の$ b \notin f(A) - f(P) \Rightarrow b \notin f(A-P)を示す
$ b\notin f(A)のときは明らか
$ b \in f(A) かつ b \notin f(A)-f(P)のとき
明らかに$ b \in f(P)
$ \exists a \in P, f(a) = b
単射より、aは唯一であり、
$ \forall x \in A - P, f(x) \ne b
よって、$ b \notin f(A-P)
Q.E.D.
なんか対偶を使うのが正しかったのかよくわからんmiyamonz.icon
補集合とnotin合わせてb \in f(p)構成するのはやりやすさはあるが
おれは補集合の気持ち全然わかってあげられていない
4.5 往復による拡大と縮小
$ f^{-1}(f(P)) \supset P
$ f(f^{-1}(Q)) \subset Q
各種、和集合や積集合を、2個ではなくn個と考えたり、集合族として考えた一般化ができる
保存とか、縮小拡大は仮でつけた。別の本でいい表現があったら置き換える