c. 分割例:ケニア・マーケットのカストディー取引を処理する
分割対象のアイテム
「ケニア・マーケットのカストディー取引を処理する」
これまで半自動で処理されていたが、マーケットの成長に伴って作業量が増えてきたため、取引グループは完全に自動化したいと考えている
基本的な進め方
分割したら、都度 分割を止めても良いか? を判断する
分割が完了したら、祖先を削除する。この例では、「ケニア・マーケットのカストディー取引を処理する」というアイテムは祖先となり、削除対象である(参考: 9.1.3 ガイド:親の対処) 視点活用の例
ユースケースによる分割
主要なユースケースまでの分割として、詳細な分割は後に回す
e.g. 「取引決済」「未決済取引における企業行動の処理」「その他すべて」のように分割する。「その他すべて」のような不完全な分割が重要((1) 過剰な処理と WIP を減らすことができる (2) 将来掘り下げるものであるとわかる)
価値やインパクトによる分割
収益やマーケットシェアの拡大、コストの削減
学習のための分割
ドメイン: e.g. 派生したよくわかっていないもの
技術: e.g. よく知らないプロトコル
サイズ: アイテム全体の大きさ
リスク低減のための分割
明確化し問題を発生させないアイテムをデリバリーするために分割する
新しい技術を考案または評価するために分割する
前進するための分割
場合によっては開発された " 何か" が得られただけで要求に取り組むことができるという確信が得られる
種類別に分割
e.g. 取引決済の種類である「購入」「売却」で分割する
ポイント: 分割は労力を軽減するか?しないのであれば、有効な分割方法ではない
e.g. 「購入」「売却」を決済するためのロジック、ビジネスルール、取り扱いなどが異なれば取引の時種類で分割するのが有効である
ポイント: バリエーションや代替手段を見つける。バリエーションによって分割できることがある
e.g. ヒアリングによって購入決済には主に「FOP」と「DVP」という 2 種類があることがわかった。この 2 つは要求が異なるため、分割できる。追加のヒアリングによって、 FOP による購入決済にもメッセージの種類(完全な状態で来るもの、不完全な状態で来るもの)で 2 つに分割できることがわかった。
分割結果
https://scrapbox.io/files/64926931fefbf8001c4e5a9f.jpg