6.1.2 ガイド:スクラムマスターの 5 つのツール
ツール
質問する
レトロスペクティブを改善するのを助けるために、チームの鏡となってたくさんのオープンクエスチョンを投げかける
謙虚であること、自分自身で答えを見つけ出すのを助けることがスクラムマスターの仕事であることに注意する
教育する
スクラムを深く理解し、「なぜスクラムがそうなっているのか」をチームが理解するのを助ける
熱狂的になるのを避け、「なぜ」を教えることに集中する
ファシリテーション
チームに LeSS イベントのやり方を見せるとともに、ファシリテーションすることによって生産的な会話を促す
対立を見えるようにして、透明性を実現し、チームが解決するのを助ける
チーム自身が最大の責任を負える環境を作るよう注意する
10 回目のスプリントで、スプリントプランニングをスクラムマスターがファシリテーションしているのなら、スクラムマスターとしては失敗している
積極的に何もしない
人々が責任をとるための場を作る必要がある。そのために「スクラムマスターが自分でやらない」のは良いきっかけになる
チームに問題があるときは、まずサポート無しでチーム自身で解決できるかどうかを観察し、成長する場作りを行う
割り込む
チームはチーム自身で学ぶ必要があるが、彼らの手に負えなくなったときには、取り返しのつかない損害を避けるために割り込む
避けたほうがよいこと
チーム代表を避ける
チームメンバーではないため、チームを代表することはおかしい
チームのために決定することを避ける
チームは自分たちで決定を行う。チーム自身で決定を行えるようにファシリテーションするのが良い
提案を与えることに慎重となる
提案として受け止められるとは限らない。「決定する権限を持っていない」とチームが感じている場合もある
障害を取り除くことに慎重になる
ほとんどの日常的な障害は、チームによって取り除かれる必要がある
スクラムマスターは、障害の組織的な原因を取り除き、チームが成功する環境を作り出すことに重点を置いている