進化生物学
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遺伝子はタンパク質を生産するために、4つのアミノ酸で作られたタンパク質の生産コードである。
遺伝的形質は4つの塩基の配列からなる、アミノ酸の生産コードであり、更にそれらのONとオフがある。 塩基によって指定されたアミノ酸が、特有のタンパク質をつくる。
DNA上の遺伝子領域は、アミノ酸が作られる前にコピーされる。
これをmRNAという。実際にはmRNAからタンパク質が作られる
遺伝子が転写されることを発現と呼ぶ。
これらのメカニズムで合成されるタンパク質は約2万種ある。
同じ遺伝子を持つ細胞がON/OFFによって形質を切りかえ、
同じ遺伝子を持っても、タンパク質を形成するまで発現するかが重要。
動物の総称性と遺伝子のON/OFF
つまり同じ遺伝子を持つ細胞がどのようにして機能分化して成長してるのかという問題。
遺伝子▶︎転写▶︎タンパク質
モルフォゲンという物資の濃度勾配で発現する遺伝子のON/OFFが変わり、確率的に背腹の軸が形成される。
mRNA
塩基の複製によって細胞にタンパク質を作らせる技術
これは単にタンパク質を細胞に作らせる技術なのであらゆる応用が可能。
進化の保守性と相転移性
成体の解剖学的構造は発達過程の最終段階である。
その過程は根底にある遺伝子そのものの影響のみならず、
その遺伝子のスイッチがオンオフの順序、
そのスイッチが切り替わる正確なタイミング、
遺伝子が働いている時に具体的に遺伝情報が発現される強さからも強い影響を受ける。
この重層的なプロセス(遺伝子、タイミング、活動)によって、遺伝子が極端に保守的であるにもかかわらず、
生物間に大きな解剖学的多様性が認められるという明らかな矛盾の説明がつく。
それはまた同時に、未来の可能性を狭めることにもつながっている。
なぜなら遺伝子コードの変化が、
細胞分裂の際に起きる単純な複製エラー(突然変異)によって驚くほど高率で生じる一方で、
そうした変化のうち遺伝子プール(集団遺 伝子構成)の中に定着するものはほとんどないからだ。
突然変異した遺伝子のいくつかは邪魔にならないという単純な理由からそのままそこに残るかもしれない。
けれども、適応に有利になるどころか、生存に適した結果を生むことさえあまりない。
そうしたすべての理由から、遺伝で受け継いだ基本的な構造が大々的に改造されること など単純にあり得ない。
いわゆる「適応」と呼ばれているものほとんどは実際には「外適応」から始まる。
外適応とは、遺伝子コードのランダムな変化を通して獲得された特徴が、
その後無関係の特別な利用方法に転用されることだ。
理論上新しい特徴がどれほど有益であっても、自然選択はその新しい特徴を出現させる立場にはない。
性別と遺伝子
考慮される要素
◦ 水平遺伝子(ミトコンドリアとの遺伝子相性)
◦ 外的細胞内寄生体の影響を緩和するための配偶子サイズ
◦ 創始者効果(遺伝的プログラムでも考慮すべき点になる)
染色体
DNAが折り畳まれた遺伝子の束。
中立進化論
端的に言うと、幸運なものが生き残るという理論
偽遺伝子
実際には形質に影響を与えない、かつて遺伝子だった系。
遺伝子の化石とも言われる。