象徴化の覚醒プロセス
- 類人猿は一次志向性があり、ヒトは最大で六次志向性まで理解できる。
- 一部の科学者は、高度な心の理論がヒトの認知進化を推進したと考えている。
- しかし、同じく高度な社会性を持つ類人猿が複雑な心の理論を持たない理由や、象徴化が突然出現した理由は不明である。
2. 言語
- 言語は究極の象徴化活動であり、多くの語彙と原則によって世界を表現する。 - 言語がなければ、思考過程はほぼ不可能である。
言語を持たない古いヒトも重要な技術的進歩を達成したが、言語は認知過程に新しい側面を加えた。
周囲の世界を象徴的な意味を持つたくさんの語彙に置き換える
一定の原則にしたがって組み替える
直接目に見える世界
見えない物も、見えるかのように述べることができる。
言語がなければ、思考過程を想像することは実質的に不可能だ。
言語を介さない処理が必ずしも単純だということではない。
象徴化思考の根底にある抽象的なプロセスがなくても、外からの刺激と記憶との複雑な結び つきは成立する。
古いヒトの例
先祖はこの機能段階を通らなかったが、
人類史上最も重要な技術的進歩を成し遂げた。
火の使用
複雑な石器の発明
小屋の建設を含む
言語によって、古い認知過程 に象徴的な情報処理過程が上乗せされた。
言語は、最終的には心の中で世界を再形成する方法に新しい側面をつけ加えた。
ヒトは、類人猿にはないような種類の他者への配慮ばかりでなく、
一歩距離を置いた傍観者のような社会性という特徴も併せ持 特殊な社会性を示す。
私たちは、自分の考えていることがわかっており(心理学では「一次志向性」 として知られている)、
他者が考えていることを推測でき(二次)、
自分以外の人間が第三者について 考えていることを想像することができる(三次)。