ソシュールの記号恣意性
記号表現と記号内容の関係は慣習的であること
つまり社会的、文化的慣習に依存するということ
これは、ソシュールが検討対象とした言語記号の場合、明確である
言葉というものが我々に対して何を行うかを意味するのは、我々が共同してそれにそうさせることに同意しているが故である。
ソシュールは、記号論の主な検討対象は‘記号の恣意性に基づいたシステムの全体グループ’であるべきだと感じていた。
彼は次のように主張している↓
‘まったく恣意的である記号は、理想的な記号過程を他のものより良く備えている。
これが、人間の言語に見られる、
もっとも複雑でかつもっとも汎用的な表現システムが全ての特徴を示している理由である。この意味で、言語は記号学システムの一つのタイプの例に過ぎないが、
それでも言語は記号学全体のモデルとなる’
(Saussure 1983, 68; Saussure 1974, 68)。