Ultra light
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Ultra Light(UL)文化の起源
UL(ウルトラライト)は、**登山やハイキング、バックパッキングの分野で生まれた「超軽量化思想」**です。特に1990年代後半から2000年代にかけて、アメリカを中心に広まりました。
■ 原点と思想
**レイ・ジャーディン(Ray Jardine)**という登山家がULムーブメントのパイオニア。
彼は「重装備=安全」という従来の登山思想を覆し、「軽い装備こそが自然に近づく手段」と提唱しました。
ジャーディンは自作のギアを使い、徹底的に装備を軽量化。**精神性は「自己責任・自立・創造性」**に根ざしています。
初期のUL文化は「DIY」や「自己革新」が中心でした。市販のギアに頼らず、自作の道具や素材を使って軽量化する動きが強かった。
ULとは「単なる方法論ではない。ある種の思想であり、カルチャーであり、時には人の人生さえ変えてしまうものなのだ」と同ジャーナルには書かれている。とかく装備の「軽さ」ばかりがクローズアップされるULだが、ロングハイクにおいて軽さの追求は安全性とのトレードオフを意味し、荒天や不測の事態(つまりロングハイクの日常)において決定的な生命のリスクとなりうる。それを克服するには人間と道具、自然、あるいは己のスキルとの相関についての深い実践と思索の積み重ねが必要だ。レイが「Ray-Way(レイの流儀)」と定義する革新的なULの方法論は、その後00年代以降の世界のロングハイク、あるいはトレイルカルチャー全般に決定的な影響を与えることになる。
ULとは極限までシンプルで自由なものでなくてはならない ── 装備も、そして人間自身も。「人間が道具をかたちづくり、その結果として道具が人間をかたちづくる」といわれるように、自ら道具をつくることは、つまりその道具によって自分の存在を再定義し続けることを意味する。アウトドアカルチャーにおいて連綿と続くDIYの精神は、「Ray-Way」を通してMYOG(Make Your Own Gear)という実践的かつ哲学的なムーブメントとなって世界に拡がっていくのだ。
https://wired.jp/article/vol52-myog-ray-jardine/
https://www.youtube.com/watch?v=tvHrHFJoRgw
バックパッキング
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ULバックパッキングの力点構造
山と道(Yamatomichi)、Locus Gear