2026/07/13 閑かさや岩にしみ入る蝉の声
元禄2年5月27日(陽暦7月13日)、『おくの細道』山形の立石寺参詣のくだりに出てくる、松尾芭蕉の代表作中の代表作。
『折々のうた』の大岡信の記述によれば
土地ではリッシャクジという
となっている。
わが Macのライブ変換では、「りっしゃくじ」→立石寺、「りゅうしゃくじ」では他の文字列になってしまう。
そこで、まずは、寺の公式サイトを見てみるとルビはなかったが、「RISSYAKUJI」という英語表記があった。
ということは、現在は「りっしゃくじ」が正式な読みと理解してよいだろう。
では、「りゅうしゃくじ」という大岡信のルビはどこから?と考えてみた。
もしかして、原文の『おくのほそ道』に手がかりがあるのかも。
手元に、『おくのほそ道』はないので、ネットで探してみると、青空文庫に、杉浦正一郎校註 おくのほそ道 松尾芭蕉(底本は岩波文庫)が。
立石寺の条を見てみると
山形領に一立石寺りふしやくじと云いふ山寺あり
となっていた。
ちなみに、立石寺の前にある一は注釈の番号、このdiaryではルビがふれないので漢字の後にルビが表記されているため読みにくいが
りっしゃくじ いふ ←ルビ
山形領に 立 石 寺と云 山寺あり
と表記されているということ
土地の人は「リッシャクジ」と言っていたとすると、芭蕉はなぜ「りふしゃくじ」とルビを振ったのか?
岩波文庫版の底本、芭蕉の自筆本
旅に随行した曾良の『曾良旅日記』を読めば、何かヒントがあるかもしれない。