2025/04/25(金)※四月大歌舞伎千穐楽で正蔵さんと遭遇
◆8時過ぎ起床。曇り。体温35.9℃。出かける前に朝の日記とメモログのお世話が終わった。このところ、TwitterのMustが追えていないから、ツイートも少なめなので、サクッと昨日の記録が終了。いいような悪いような。外出の支度をして、駅に向かう途中のセブンで兵糧を確保していざ歌舞伎座。車中では渡辺保の『東洲斎写楽』の続きを読む。
◆いつものように銀座から歩いて歌舞伎座着。いつものように懸垂幕をパチリして入場。筋書を購入。あ、割引券を忘れた。たかが百円されど百円。年間にすれば千二百円。筋書一冊買えるじゃん。
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◆四月大歌舞伎昼の部。『木挽町のあだ討ち』、齋藤雅文さんの脚本・演出なので悪くはないけど。途中、意識が何度か遠のく。『黒手組曲輪達引』。これまた可もなく不可もなく、と言う感じ。八代目菊五郎はニンじゃなさそうなので、幸四郎が七代目に習っておいてくれたのをよしとしますかね。幕間で用意した兵糧を食す。 ◆初日は開演15分前開場だったが、さすが歌舞伎座、25分まいていたのでドトールでドーピングする。なにしろ、『彦山権現誓助剣』は仁左衛門(謳ってはいないけれど東京では最後だろう)の六助なのでね。 ◆いやはや、いいものを見ることができて、ほんとよかった。仁左衛門の六助は、人柄のいい、優しい親孝行な男なのだけれど、嘘をつかれたとわかった瞬間の怒りの沸点の高さがまた素晴らしい。「金剛石」の件の鋭い目と、その後、お幸・お園・弥三松とともにいざ仇討に出発!と言うときの三人それぞれへの想いの仕分けがこれまたステキなものだ。ところで、お園って、大力の大女っていう設定ですよね? 近年、誰のを見てもそうとは思えないんですけど、それでよしとされているんですかね? お園がそうじゃないと、「毛谷村」と言う御伽噺か伝説か、という雰囲気が出ないで、単なる荒唐無稽な話になっちゃってる気がするのだけれど。別に、肉を着ろとかシークレット足袋を履けとは言わないけど、芸の力で大きく見せられないものなのだろうか? この役を当たり役にした過去の役者たちはどうだったんだろう? ◆さて、「鏡獅子」に向けてちょっとリフレッシュしようと表に出たら、「あれ!」と声をかけられ、えっとどなた?と思えば正蔵さんだった。立ち話もなんだからお茶でも行きますか?と誘われ、茜屋珈琲店へ。仁左衛門さんの六助のステキさ、右近くんの「連獅子」への期待から、演芸図鑑収録のことや最近ネタ下ろしした話、先輩のことなど、話を聞く。そう、ほとんど私は聞き役にまわったのだったw、 ◆『春興鏡獅子』。全体的に言うと、公演再開日の19日の方がよかった。舞台に乗ってる人たちの休みの間に蓄積したエネルギーが一気に爆発した感じで、それはそれはすごい「鏡獅子」だった。今日も右近の気合いと集中力は大いに発揮されていたけれど、19日のあの一体感には及ばなかった気がする。いや、それでも十分すばらしかったし、もう一生誰も超えないだろうと思っていた十八代目勘三郎の「鏡獅子」の最高得点に勝るとも劣らない「鏡獅子」だったのだけれどね。 ◆『無筆の出世』。うーん、これはやっぱり、良くも悪くも、神田松鯉あってこその芝居だった。初日、そして亀蔵の治助初日を見た時に比べて、シークエンスをバッサリ削ったところもあり、芝居の流れはすっきりした。笑三郎・玉朗・翫雀が出番こそ短いけれど、いい味で貢献していた。あと、亀蔵の染物屋の職人(初日は経師屋って言ってなかったっけ?)も、江戸の市井の人の味を短い出番できちんと出していて、この芝居のスタートダッシュを支えている。この人の治助は、ほんとはまり役だったけれど、はまり過ぎて芝居の中に埋もれてしまった感があったんだよね。ラスト、もう一度松鯉が迫り上がってきた時、座敷の芝居を紗幕で完全に背景にしてしまった最初の演出より、こっちの方がいいなと思った。さて、松鯉抜きでこのまま上演できるか?と考えるとそれはちょっと無理だろうな。じゃあ、弟子の伯山に同じことを?と言うと、それは絶対に違うと思う。さて、どうしたものだろう?
◆表に出たら、懸垂幕が29日の手打ち式のものに変わっていた。力が入ってるな、わずか4日しか掲示できないのに。
帰りに銀座のサンマルクで軽食をとり帰路についた。最寄駅はナイター帰りの客がまだ結構いて、それなりに混雑していた。そうか、これから5ヶ月ぐらいはこういう状況(場合によってはもっと混雑のピークになるかも)を想定してないとえらい目に遭うんだな。
◆帰宅して、フローリングを拭き掃除して、夜の日記を書いて、シャワーを浴びて、『艶やかに』を読み始める。
この本、買った時に手をつけたのだけれど、あまり乗れなくて読みさしのまま放置していたのだけれど、いよいよ襲名が近づいてきたので、と改めて読み始めたら、なんだ面白いじゃないの!と(汗)。明日は寝坊できないので、無理やり本を閉じて、26時ごろ就床。
◇織太夫のTweetを見て欲しくなってしまったよ。
文楽のすゝめ official@bunrakunosusume
HDDの大河『#べらぼう』を早朝からみていると芝居で新うすゆき物語がかかっていた📺 去年の團菊祭観劇のオリ、歌舞伎座の売店で購入したブックカバーを購入していたことを思い出してつけてみた🤗 pic.x.com/07t1LxjqCh
https://gyazo.com/7d0a53327e9551e4fe80f7e9556ea368
https://gyazo.com/8c1c2deafde236ccd23c0a6cb3d61f55
大谷図書館に行けば買えるようだが、歌舞伎座、あるいはB1の楽市楽座では売っていないのだろうか…