1. 正しいことをする
これからの「正義」の話をしよう
この章では福祉・自由・美徳に関わる現実的な問題と哲学的な問題を例に出して問いかけをしてくる。
パープル・ハート勲章
讃えられる美徳の問題
思ったこと
読んだ時 勲章は精神疾患や心的外傷の人もふさわしいと思った
完読後 美徳に関わる難しい問題
企業救済への怒り
巨大保険会社が金融商品部門によるハイリスクな投資のせいで破綻に追い込まれ、巨額の政府資金の注入によって救済されたにもかかわらずその部門の社員に多額なボーナスが支払われていた。このニュースに国民から猛烈な批判の声が上がった。
思ったこと
読んだ時 優秀な人を多く入れるにはそれなりのボーナスは仕方ないと思った
完読後 支払う側としては多いボーナスでいいと思うが受け取る側の姿勢な気がした
正義への三つのアプローチ
ある社会が公正かどうかを問うことは、われわれが大切にするもの - 収入や財産、義務や権利、権力や機会、職務や栄誉 - がどう分配されるかを問うことである。公正な社会ではこうした良きものが正しく分配される。
難しい問題が起こるのは、ふさわしいものが何であり、それはなぜかを問うときである。
幸福
最大多数の最大幸福を追求する 功利主義
経済的繁栄が重要なのはこれの影響?
自由
正義とは自由および個人の権利の尊重を意味する
リバタリアン
正義とは同意し合った成人によってなされる自発的選択を尊重し、支持するところにある
公正派
正義とは社会的・経済的に不利な状況を是正し、全ての人に成功への公平なチャンスを与る政策
美徳
正義は美徳や善良な生活と深い関係にあるとする
道徳や宗教にかかわる理念から正義のビジョンを引き出し、イデオロギーの枠を超えて政治的な運動や議論に刺激を与えてきた
暴走する路面電車
思ったこと
読んだ時 功利主義的に考えていたが、目の前の人を落として多くが助かる状況においては自分は落とせないと思った。
完読後 知り合いは乱数に任せると言ってて面白い意見だと思った。自分は未だ決めきれていない。
アフガニスタンのヤギ飼い
思ったこと
読んだ時 道徳的ジレンマすぎる
完読後 道徳的ジレンマすぎる
道徳のジレンマ
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われわれは
正しい行いに関する一つの意見、あるいは確信
↓
その理由を考え根底にある原則を探す
↓
その原則にそぐわない状況に直面し混乱状態になる
混乱の力と、その混乱の分析を迫る圧力を感じることが、哲学への衝動
自分の判断と原則の間を行きつ戻りつし、たがいを参照しつつ判断や原則を修正する。この心の動き、つまり行動の世界から理性の領域へ移り、そしてまた戻る動きの中にこそ道徳についての考察が存在するのだ。
正義に関する自分自身の見解を批判的に検討してはどうだろう - そして、自分が何を考え、またなぜそう考えるのかを見きわめてはどうだろうと。
思ったこと
読んだ時 難しすぎる
完読後 すごく大切なことがある気がする
全体的に思ったこと
1章目から考えさせられる話、例が多く辛かった。
福祉の最大化 - 功利主義、自由主義、美徳・善き生について軽く説明していて、自分はこの時は何を言っているんだ、となった。読んだ時は正義について考えるには道徳について考えないといけないとなんとなくわかった気になっていた。