バイオコンピューター
近年話題となっている人工知能(AI)は、人間の脳に触発されたアプローチによって大きな進歩を遂げています。そんな中で学際的な研究チームが、ヒト幹細胞を基に作られた脳オルガノイド(ミニ脳)を生物学的ハードウェアとして使用する「Organoid intelligence (OI/オルガノイドインテリジェンス)」というアイデアを提唱し、実現に向けたロードマップを説明しました。
脳オルガノイドは人間の脳をそのままミニチュア化したものではないものの、学習や記憶といった認知機能に必要不可欠なニューロンやその他の脳細胞など、脳機能や構造の主要な部分を持っています。また、一般的な培養細胞とは違い立体的な3次元構造を有しているため、細胞密度が高くニューロンがより多くの接続を形成できるとのこと。
一部機能に特化したハードウェアにするアイデア
どうしても液体の中に浮かんでいる脳みそがズラリと並ぶ光景が頭に浮かぶ