国語が苦手な人へ
いつも生徒に話していることですが、
国語の教師をしている私は、
学生時代国語が一番苦手教科でした。
中学校のときは勘で解けたのですが、
高校のとき、なかなか得点が伸びませんでした。
でも、高校の担任の先生が
「俺についてこい。」
という風な先生だったので、
なんとなく文系に行ってしまいました。
本当は数学のほうが絶対的な自信があったのに。
それからは苦労しました。
伸びない教科は勉強する気がしません。
結局、自分が勉強する教科はほとんど理系の教科です。
でも、あるとき、本腰を入れて勉強しようと思ったのです。
自分の確固とした考えもなく、
わけがわからないまま、
流されて文系にきてしまったけど、
文系にきたからには文系に強くならなければと
思いました。
それに、文系の先生、
特に国語の先生の授業が好きだったから、
なんとなく国語の先生になりたいなと
思い始めていました。
このHPに書いているように、
古文漢文から勉強を始めました。
この分野は効果がてきめんに出ました。
それから、説明文の勉強を始めました。
あたまの中で組み立てられる文章は自分に向いていました。
薄い問題集を何冊もして少しずつ自信になっていきました。
小説については、自分で勝手な解釈をしてしまい、
ミスをしてしまうこということがありました。
高校時代はほとんどあきらめていました。
他の教科(特に理系)も二次試験にある大学を選びました。
大学4年間はあっという間にすぎ、教師になるということで、
教員採用試験のために、再び国語の勉強に本腰をいれることにしました。
3年からは、1日10時間勉強することにしました。
高校と同じように古文漢文→説明文の勉強をしました。
小説についても、毎日問題練習をするようにしました。
すると、問題集で正解を出せるようになってきました。
教員採用試験では、見たことのある問題(更級日記)が出て
合格しました。
そして今に至ります。
それから何十年も経て
再び、息子の受験のために
国語の受験勉強を始めました。
共通テストを一緒に解きました。
これは、選択問題の中に
正解がかくされているとわかりました。
過去問をたくさん解いたり、
予想問題をたくさん解いたりしました。
自分が学生のときよりも
様々な人生経験が加わり、
解ける問題が増えました。
学生のとき国語が苦手だったのは、
人生経験が浅いということも
原因だったのではないかと思います。
それを補うためには、
やはり読書をすることが大切なのだと思います。
読書をすることで、
間接経験が増えるのだと思います。
様々な分野を手当たり次第に読んでいくことが
必要なのかなと思います。
国語についての自分の劣等感やもやもやした気持ちは
今でもぬぐい去れませんが、
国語が苦手な生徒のために
書きました。
何かヒントになることがあればと思います。