20200506 オンライン授業3回目
ゴールデンウィークの最終日,しかし私は新潟大学の授業のために研究室に来ている。新潟大学は祝日でも普通に授業をする。正直言って,恨めしい。それが家庭不和の原因の1つなんだけれどなぁ。
とは言え,今日の2コマの授業はZoomのブレイクアウトルーム機能をガンガン使った授業となった。教育法Ⅰは学習指導要領の〔知識及び能力〕の記述をH20年版と比較させた。教育法Ⅲでは各グループの指導案作成のための相談をさせた。それらをブレイクアウトルームを通してグループワークをさせたのだ。
ブレイクアウトルームに入ると,教師である私は彼らのグループから弾かれてしまう。私も参加者の1人として参加することもできるのだが,昨日・一昨日とZoomで行われた国語ワークショップ研究会では,グループワークの中に教員が入るとグループの雰囲気が変わる,という発言があった。先週,あるグループに入ってみたのだけれど,確かにそれはあるだろうと思った。教員が入っていると,メンバーはどうしてもその教員に頼ってしまう。それではグループ同士の対等な立場での話し合いというのは実現不可能だ。
そこで,各グループでの話し合いの際,先週作成した共同作業用プロジェクトの中に各グループのメモページを作成させ,そこに発言した内容を各自で書き込ませるようにした。そして私は,この共同作業用プロジェクトを見ていて,更新されたページを見て話し合いの内容を慮ったり,必要な指示を全員に届くチャットに書き込んだりした。いやぁ,これは少なくとも教員たる私からしたら,とてもいい! リアルタイムでグループ内の話し合いの内容を垣間見ることができるし,過度に話し合いに干渉することもない。当然,完全なリアルタイムで話し合いの内容を知ることができるわけではない。しかし,多少遅延しても,また多少内容が抜けても,それぞれのメモに書かれた内容は学生たちが必要だと思ったものだろう。そうした選別を経て書き記された言葉を私が読むのは,非常に効率が良くて,なおかつ概要を掴みやすい。
学生からしたらどうなのだろうね。話し合いの進み具合はグループごとに様々なのかもしれない。それでも,こうした形で数人で話をするのは良いことなのだろうし,学ぶこと・気づくこともあるのではないか。
ということで,少なくとも教師たる私にとって,今日の授業は成功したと評価できる。