20200302 新型肺炎とオンライン会議
相変わらずブログの更新をさぼっておりました。以前、高校教諭だった時に書いていたblogは毎日更新していたので、その時はいつまでも書いていられるような気がしていました。しかし、いざblogを書くという習慣がなくなると、書かなくなるのはあっという間ですね。これは自ら気力をしっかり保っていないと、書き続けるということは難しいのかもしれない。blogというものは、たとえそれが授業日誌程度のものであっても、書き続けることは大変なことなのですね。
さて、新型肺炎の影響で今日から新潟市・新潟県の小・中・高校は休校です。この措置に対しては言いたいことはいろいろあるのだけれど、もう一つ特徴的なのは、2、3月に予定されていた様々な学会・研究会が軒並み中止・延期になっていることです。この2、3月というのは大学の教員にとっては研究の書き入れ時であり、学会や研究会にも参加しやすい時期です。それが、この度の新型肺炎のために、次から次へと中止・延期されています。それらのお知らせメールを見ていると、いかに多くの学会・研究会がこの時期に予定されているかが分かります。
その中で、注目されるのは日本教育工学会春季大会でzoomを使ったオンライン発表を行ったことです。口頭発表やシンポジウムをオンライン会議システムを使って行われました。残念ながら土日にかかっていたので、私は参加できませんでしたが、これは面白い取り組みだな、と思います。というのは、昨年12月から今年の1月にかけて、私は初めて本格的なオンライン研修を受けてみたのです。「iPadをもっと使いたい先生のためのオンライン研修」というもので、日本のiPadを活用した実践事例を持っている先生方が講師となり、GarageBand、Clips、Keynoteなどのより応用的な使い方、活用の仕方を教えてくれました。オンライン研修で、私は自宅でパソコンの画面を見ながらiPadを開いて実際に作業したりして、思ったよりも様々な使い方を知ることができました。その経験からオンラインの研修や会議・学会はおそらく使えるだろう、という気がしています。
今日、我が大学・短大の情報推進委員会が開催されました。なんと、この会議がオンラインで行われたのです。当日昼の急な通知で、オンライン会議を行うと言われましたが、こういうことには興味のある私ですので、勇んでiMacにイヤフォンを繋ぎ、準備を整えてオンライン会議に参加しました。うん、よかったですよ。もっとも、システムがあまりうまくいかず、議事を終えると早々に終了してしまいましたが。
一方、こうしたオンライン会議に参加してみて、気づくのは意外にも発言が少なくなるという現象です。みなさん、目の前にあるディスプレイに映し出される顔の表情や肯いたかどうかで意思疎通がつくせいか、発言がかえって少なくなるんですよね。まあ、今回の会議は不必要なマイクの接続を切るように途中で言われたのでなおさらかもしれません。でも、私が受けたオンライン研修でも同様の印象を持ちました。参加している人たちの幅広い意見の交流ができるかという気がするのですが、現実にはかえって発言回数が少なくなるような気がします。
まだシステム自体に慣れていないからなのかもしれません。先に言ったように、画面で表示されることへの安心感があるのかもしれません。そもそもそんなに発言することを求められない会議であるからかもしれません。いろいろな要因は考えられますが、事前の印象とは違う現象が起きるのが不思議だな、と思いました。