20191001 新潟の中学校の先生の実践が博報賞奨励賞をいただきました
私が少しだけ関わることのできた,新潟の中学校の先生のリーディング・ワークショップの実践が博報賞奨励賞に選ばれました。おめでとうございます!
受賞されたのは,今は新潟市立の高校に移られた吉澤先生です。私は2016年に新潟青陵大学を会場にして,リーディング・ワークショップやライティング・ワークショップの紹介者である吉田新一郎さんを講師にお招きして,リーディング・ワークショップの公開講座を開催しました。その時に受講者として来てくださったのが,吉澤先生です。先生はその後,吉田さんから個人的にアドバイスを受けて,同僚とともにご自身の所属校であった新潟市立早通中学校でリーディング・ワークショップの取り組みを始めました。私はこの実践が始まるのに際して若干のアドバイスをしたり,中学校を会場にして行われた研究会での助言者を務めたりしました。その後も吉澤先生は3年間ほどこの実践を続け,目覚しい成果を挙げました。 今年度,吉澤先生は市立高校に異動されました。そして,これまでのリーディング・ワークショップの実践をまとめて発表することにしたのです。最初は別の団体に応募したのですが思わしくなく,吉田さんのアドバイスを受けて博報賞に応募することにしました。そこで,私がその推薦者になったというわけです。
吉澤先生の実践は大変意欲的なものです。学校図書館や司書との連携はもちろん,早通小学校とも連携をとりました。いわば町ぐるみの読書活動の取り組みとなりました。この実践で指導を受けた生徒たちはとても楽しそうに読書に取り組んでいました。吉澤先生自身も生徒たちの反応や姿に多くを教えられたと言っていました。リーディング・ワークショップは生徒も成長させますが,教員も成長を促すものだと言えるでしょう。
もちろん,この賞は吉澤先生の素晴らしい実践が認められたものです。でも,その知らせを受けた時,私も自分のことのように嬉しかったです。リーディング・ワークショップの実践が公に認められたのはとても価値があることだと思います。本当に良かったと思いました。