20190528 CBLという学び方
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今読んでいるのがこの本。もう、すこぶる面白い! ただし、日本語版のタイトルはあまりにナンセンスである。原題は「Rewiring Education(教育のつなぎ直し)」。副題は「How Technology Can Unlock Every Student's Potential(どのようにしてテクノロジーはすべての生徒の潜在能力を解放できるか)」。絶対こちらの方が本の内容を明確に表している。確かに著者はAppleの教育部門初代バイスプレジデントであったジョン・カウチであり、本にはApple社が教育にどのように関わっているかが書かれている。しかし、それは本題ではない。もっとこれは教育の一般的な話題に関わるものだ。このタイトルだけで判断すると、工学系の本かと思われる心配がある。タイトルはもう少し考えてつけるべきだなぁ。まあ、私がこの本を手に取った理由はタイトルに「Apple」と「教育」とあったからなのだけれど……。 この本の中でCBLという学び方が紹介されている。Challenge-Based Learning(チャレンジ設定型学習)の略である。世にはPBL(Project-Based Learning:プロジェクト設定型学習)があるが、このCBLはさらに一歩進んだ学び方だ。 CBLは疑問を発端とする学習モデルだ。個人またはグループで疑問の解明や解消に自らチャレンジすることで、その学習が生徒自身に関係するものとなり、熱心に取り組むようになる。(p158)
チャレンジを通じて単なるコンテンツの消費者から脱し、文字、音声、動画など複数の媒体を使ってプロジェクトを完成させたジョディのクラスの生徒のように、CBLの目的は、コンテンツを生みだしたり育てたりできるようになってもらうことにある。(p160)
まだ今ひとつ全貌が掴みきれていないが、昨年公開されたAppleの「Everyone Can Create」プログラムもこのCBLの考えに沿った教育プログラムであるのだろう。なかなか興味深い。
確かに、単に問題を解決したり、プロジェクトを達成したりするだけでなく、疑問の解消に自らチャレンジすることで、自分自身の学習に意味をより見いだすことができるだろう。そして、それを表すコンテンツを生み出すことが、また学習を促進するだろう。面白そうな学び方だと思う。
CBLは、ネットでググると様々な情報を得ることができる。今後、学んでいきたいものだ。