20190124:「探究」を中心とした学校づくり
風越学園の開校が迫っている。この4月にユニークな試みの学校が開校する。私はそれを密かに楽しみにしている者の一人である。
その風越学園はどんな学校なのか? それを示す典型的な発言が定期発行している「かぜのーと 第21号」に出された。中心的に動いている岩瀬先生の文章だ。
ここにある通り、この学校は「探究」を中心として学校を作ろうとしている。これは「まさにしたり!」と思わせる内容だった。学びの原動力は「知りたい!」という情熱である。「作りたい! 知りたい! 試したい!」という情熱こそが人を前に進ませ、そのために必要な力を身につけようと思わせる。よって、この学校では「探究」を中心とした学校づくりをしようとしているのだ。
これは、おそらく今各地で頭を悩ませている諸学校にとって驚きのことであろう。多くの学校では、おそらく、学習指導要領の改定によって本格的な導入が求められている「探究」にどう対応すべきか、と頭を悩ませているのではないだろうか。これには、従来の学校が依り立っている発想のままでは、おそらく対応しきれない。「探究」を駆動する力である「情熱」を、従来の上意下達を根本原理とする発想は含みきれていないからだ。
これは面白いことになってきた。風越学園の挑戦から一層目が離せなくなる。何とかして見学に行きたいものだ。