20181019:ライティング・ワークショップの後期3回目
金曜3限はライティング・ワークショップの授業を行っている。今日で後期の3回目だ。前期までに学生にはそれぞれ2作品を書かせている。後期にも2作品を書いて提出することを目標に、学生には自分の自由なテーマで文章を書かせている。
後期は、書く文章のジャンルを広げさせることを目標にしている。前回は短歌を紹介した。穂村弘の歌やドラえもん短歌を紹介した。今日は詩を紹介した。黒田三郎の詩を3編紹介し、簡単な詩の作り方を紹介した。ただし、何を書くかは学生の意思に完全に任せている。ここがライティング・ワークショップの大切なところである。自分が書きたい文章だからこそ、学生は書こうとするし、良い文章にしようと努力するし、そのための知識や技術を欲する。ただ、彼らの短歌や詩に対するイメージは何かこう堅苦しいもの、よく分からないもの、とりとめのないものというものだろう。そのイメージを払拭し、短歌や詩にも手を伸ばしてみようかな、という気になってくれれば御の字である。あとは学生の選択に任せている。
解説の後のカンファランスで、何人かの学生から「短歌を作るにはどうすればいいですか?」と質問を受けた。まずは取り組んでみようとしてくれた学生がいることがありがたい。また、小説を書いている者には、ストーリーの展開の仕方や語り手の視点の選択について話をした。1回の授業でせいぜい8、9人くらいしか話ができないけれど、それでも好きな文章について話をするのは嬉しいものである。私がまず楽しいし、その私のアドバイス(のようなもの)がヒントになって、学生の文章執筆が進めばこれに越したことはない。
ライティング・ワークショップやリーディング・ワークショップは、同じ文章を書くことが好きなもの同士、本を読むことが好きなもの同士、好きなことについて授業中に語り合うことができる。これはありがたい時間だよね。カンファランスを今までは遠ざけていたけれど、とても勿体無いことをしていたと感じる。お互いにWin & Winの関係を持つことができれば、嬉しいことだ。