アトゥム
原始の大洋に生まれた最初の「独立した自我」。
自我が発生することで、それまで何だかわからないものだったヌンが「海」だと認識された。
生まれた時、蛇の姿をしていた。
蛇は水に縁があり、原始的で、旺盛な生命力を持つものと考えられていた。
mia.icon 蛇とはつまり男性のシンボル……?
最初の神が蛇であるというのは、中国の創世神話と共通する。
中国神話では、女媧と伏羲という男女ペアの人面蛇身神が登場する。
男女ペであるため、普通に子供を産んで育てた。
しかし、アトゥムは単独の男神。そこで、自慰をして男神シューと女神テフヌトを生み出した。 「アトゥムは両性具有であり、右手だけ女性であった」という主張もある。これだと、外から見ると単なる自慰でも、本質は男女の交わり、ということらしい……。