空き教室検索の背景と設計
開発の背景: 空き教室を探す必要があった。
2021年度はほとんどの授業が遠隔授業となっていたため、授業は自宅で受けることがほとんどであった。対面授業の合間に受ける場合も、対面授業自体が少なく遠隔受講専用の教室が用意されていたため、空き教室を探す必要はなかった。
教室検索を開発した2022年度からは対面授業が復活し、遠隔授業を対面授業の合間に学校で受ける必要が生じた。対面授業が多くなり遠隔受講専用の教室の用意もなくなったため、遠隔授業を学校で受けるためには空き教室を探す必要が生じた。
解決方法
各教室の空いている曜日・時限を明らかにする。
東京学芸大学では、授業が行われていない教室は、空き教室として遠隔受講や自習のために利用することができる。各教室の曜日・時限ごとの使用状況を明らかにすれば、各教室の曜日・時限ごとの空き状況も自ずと明らかになる。
東京学芸大学のシラバスはWeb上で公開されている。 授業ガイドの授業科目一覧には、その科目の授業が行われる曜日時限、使用教室が掲載されている。
教室ごとの曜日・時限ごとの使用状況は授業ガイドから入手する。
ユーザに提示する情報と提示方法
ユーザが空き教室検索を謳うアプリに求める情報は次の2つであることが考えられる。
1. ある教室の曜日・時限ごとの空き状況
2. ある曜日・時限の教室ごとの空き状況
ユーザの目的に応じた提示方法を検討する。
ユーザが空き教室検索機能を利用する目的は、ユーザがそれを利用する時の教室の空き状況を調べることがほとんどであると考えられる。
ユーザがこの機能を利用するのは、業間休みのような時間に余裕がないタイミングであることが考えられる。
そのため、
1(ある教室の曜日・時限ごとの空き状況)の情報に、できるだけ早くたどり着けるようにする。
起動した瞬間の曜日・時限の空き状況に、できるだけ早くたどり着けるようにする。
ユーザーインターフェース
起動時の画面
https://gyazo.com/4805d37a9d864404ec5274f9539e625c
起動した瞬間の曜日・時限の空き状況が表示される。
アプリを起動するだけで、その時に最も必要であることが多い情報を入手できる。
教室名には、CSSでfont-feature-settings: 'tnum'とそれに対応した書体を指定することで、数字がガタつかないようにしている。
曜日・時限選択メニュー
https://gyazo.com/d193cd619f709e6c0d5f3a40b1813dfd
設定用のUIが設定値の表示を兼ねているコンパクトなUIになっている。
https://gyazo.com/aa85543b554e891a1ac6ae366402fb37
メニューの展開ボタンを押すと、選択したすべての時限での空き教室のみ表示できる。
https://gyazo.com/c7e106d48b209646d0283a00f8f1030f
複数の時限を選択してから折りたたんでも、選択している時限がわかりやすく表示される。
クリックした順にかかわらず、曜日・時限順に整理して表示される。
教室情報メニュー
https://gyazo.com/985b0fde7d1ff12bf2bc583840ef6915
教室名をクリックすると、その教室の一週間の空き状況を確認できる。