スバラシの場所・教室検索機能の背景と設計
開発の背景: キャンパス内で迷子になる学生がいる。
起伏の少ない敷地に、多数の建物が、半ば規則的に配置されている。
講義棟が左右対称に配置されている。自分がどの講義棟にいるのかわかりにくい。
講義棟の通称に対して建物のナンバリングが直観的でなく、混乱しやすい。 小金井キャンパスでは、敷地を西、中央、東の3地区に分けて、それぞれにナンバリングを行っている。
ナンバリングは構内サインで積極的に用いられている一方で、講義棟の通称も教室番号に用いられているため、学生や教員にとっては通称のほうがなじみ深い。
table:講義棟の通称とナンバリング
ナンバリング 通称
中央2号館(C2) 南講義棟(S棟)
中央3号館(C3) 中央講義棟(C棟)
中央4号館(C4) 北講義棟(N棟)
西4号館(W4) 西講義棟(W棟)
S棟やN棟のナンバリングに「C」という文字が含まれていて、C棟と間違える。
ナンバリングに「W」という文字が含まれる建物はW棟以外にもあるので、西地区の他の建物をW棟と間違える。
大学生協の店舗が分散しており、呼称も独特であるため、混乱しやすい。 シラバスに記載されている教室の略称が雑である。
「音フォノテ」がどこにあるか想像できるだろうか?(mgn901.iconの実体験)
学内ポータルの隅にある「専門教室一覧」から所在建物を確認できるが、あまり知られていない。
解決方法
ユーザが教室の場所を知りたいと思うタイミングとしては、次のようなものが考えられる。
授業の教室の場所がわからないとき
説明会や新歓行事などのイベントの場所がわからないとき
行きたい教室の場所が地図上に表示されるだけでは、教室にたどりつけない可能性がある。
教室にたどり着くためには、経路を見出す必要がある。
経路を見出すには自分の現在地を知っている必要がある。
そのため、
現在地と行きたい教室の場所を強調表示する地図コンポーネントを用意する。
ユーザーインターフェース
この機能はスバラシの正式版に実装する予定です。