スバラシのシラバス検索機能の背景と設計

開発の背景

既存のシラバス検索の手段が貧弱

授業ガイドは、課程・専攻・コースごとに開設されている科目の一覧を閲覧できるものである。

上部のナビゲーションで学部・専攻科・大学院を選択する。

左のナビゲーションで課程・専攻・コースを選択する。

授業ガイドおよびLCのシラバス検索の問題点は次の通り。

使いにくさの問題

必要以上にスクロールを要する。

スマートフォンでの利用を考慮していない。

条件指定検索において、同じ属性の値を複数指定することはできない。例えば、月曜1限と月曜2限の一方に当てはまる科目を同時に検索することはできない。

使い方のわかりにくさの問題

LCのシラバス検索機能が動作しないことがある。

UIの見た目がよくなっていてスマートフォンで利用しやすくなっている点はよい。

あいまい検索がサポートされていない点などは、依然として従来のシステムと同様である。

シラバスが活用されない。

既存のシラバス検索の手段が貧弱なので、必要に応じてシラバスを見返すということを行いにくい。

教科書を買うのにシラバスを苦労して開くのも大変。

解決方法

一つの科目は、学年、学期、曜日・時限、履修基準など様々な情報と関連している。

シラバス検索を用いる場面としては次のようなものが考えられる。

履修登録の時に使う: 履修基準ごとの必要単位数をクリアできるように時間割を組むため、学年や履修基準で絞り込めるとよい。

教室や成績評価方法などを確認するときに使う: この場合科目名は既に知っているため、科目名で絞り込めるとよい。

そのため、使いやすくさ、使い方のわかりやすさのために、

学年、学期、曜日・時限等さまざまな属性で、一覧に表示する科目を絞り込めるようにする。

さまざまな科目の選び方に対応できるように、属性は複数選択できるようにする。

ユーザーインターフェース

スクリーンショットはすべて試作版のものです。現在開発中の正式版ではUIを大きく変更します。

起動時の画面

https://gyazo.com/e9d97e7694753da1227176dc9ed86e34

科目一覧とそれをフィルターするUIのみが表示されている。

ヒット件数は大学によっては数千件～数万件に及ぶことがあるため、一度にすべてを描画しようとするとカクついてしまう。

https://gyazo.com/f254b0c8268c707d6d5acb34a512281a

科目名および教員名で、一覧に表示する科目を絞り込むことができる。

入力した瞬間に検索が実行され、科目一覧に反映される。

検索処理はローカルで行われるため、検索によって通信が発生することはない。

科目データにルビが登録されていれば、漢字に変換せずともマッチする。

画像の例: 「計算機システム概説」を見つけるために「しすがい」（当科目の略称）を入力してマッチした。

「学年」、「学期」、「曜日・時限」、「履修基準」などで、一覧に表示する科目を絞り込むことができる。

条件を選択した瞬間に検索が実行され、科目一覧に反映される。

この検索の処理も、WebWorkerを用いたバックグラウンドで行われるローカル完結の処理であるため、カクついたり通信が発生したりすることはない。

同じ属性の条件を複数選択することができる。この場合、属性間はAND検索、属性値間はOR検索となる。

科目ページ

https://gyazo.com/2a176be5008441735cd67dc30f04880b

科目のページでは、教室、時限等すぐに知りたいことの多い情報や、クラス番号等の注意すべき情報を強調して表示する。

デスクトップなどの大画面向けのレイアウトも用意している。

https://gyazo.com/968311ee854d9df1225db615c56b1688