Wordの行間・行送り設定の仕組み
Wordの段落ダイアログで行間を1行に設定したのに行送りが見た目上の1行にならないのは、この仕組みに由来する。 最終的な行間に影響する設定項目
フォント→フォントサイズ
段落→行間
段落→段落前の間隔、段落後の間隔
段落→1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる
ページ設定→文字数と行数→文字数と行数の指定
段落ダイアログで設定した通りの行間・行送りにするには、次のいずれかの設定をする。
ページ設定→文字数と行数→文字数と行数の指定を標準の文字数を使うにする。
文書全体に影響する。
段落→1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせるをオフにする。
その設定をした段落およびスタイルの適用箇所のみに影響する。
ページ設定で設定した通りの行間・行送りにするには、次のいずれかの設定をする。
ページ設定→文字数と行数→文字数と行数の指定を標準の文字数を使う以外にする。
文書全体に影響する。
段落→1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせるをオンにする。
その設定をした段落およびスタイルの適用箇所のみに影響する。
その上で、フォントサイズがページ設定→文字数と行数→行数で設定した行送りよりも
大きい場合、2行取り以上になる。
そうでない場合、1行取りになる。
実は上記の表現は目安であり、1行取りになるか2行取り以上になるかの閾値は、使用しているフォントに依存する。
o_tamon 続)メイリオ以降では(DTPフォント同様に)英字を全角ボディに押し込まなくなった。ただディセンダラインを超えた部分が描画されない仕様は残ったままなので、文字の高さが全角ボディ基準ではなく欧文基準になった。そのため「メイリオは勝手に行間が広がる(含まれる)」と悪評に繋がることになる o_tamon ベースラインからの文字の高さ・深さを表す数値は1フォントあたり4箇所もある。一つが文字サイズを決定するEMサイズのAscent・Descent。他にWin上でレンダリング範囲になるWinAscent・WinDescent。組版時に参照されるかもしれないTypoAscent・TypoDescent。Macで使われるhhea.Ascent・hhea.Descent。 o_tamon WinAscent・WinDescentはWindows上での1行分の高さを表し、この範囲外のアウトラインは描画がされない。フォントビューアでの文字サイズはここが参考されていると思われる。メイリオなどがメモ帳などで行間が広くなる原因(yなどを全部描画できるよう日本語文字の下に空白ができる)でもある。