コマンドプロンプトしか使えないWindowsからデータを救出する
壊れたWindowsを初期化する準備のためにセーフモードで起動してもタスクマネージャーとコマンドプロンプトしか使えないことがある。
コマンドプロンプトを使ってUSBメモリにデータを移すのに必要なコマンドをまとめる。
code:cmd
rem 「rem」から始まる行はコメント(メモ)です。入力する必要はありません。
rem コマンドプロンプトも、エクスプローラーと同じように、1つのディレクトリ(フォルダー)を開いて作業します。
rem まず自分のユーザープロファイルを開きましょう。
rem コマンドプロンプトでフォルダーを開くことを「移動」と言います(ファイルやフォルダーを別のファイルやフォルダーに移動するのとは異なります)。
rem このセーフモードでログオンするのに使ったユーザーのユーザープロファイルに移動できるはず。
cd %USERPROFILE%
rem 別のユーザーを使ってログオンした場合や、ダメだった場合は、大人しくフルパス入力で移動してください。
rem 自分のユーザープロファイルの名前がわからない場合はC:\Users以下のファイルとディレクトリの一覧を見て確認する。
dir C:\Users
rem プロファイルの名前がわかったら、そのプロファイルに移動してください。(ここではownerという名前だったとする)
cd C:\Users\owner
rem ここでUSBメモリなどを挿す。
rem USBメモリのドライブレターを確認する。
rem diskpartというツールを使います。起動するのに少し時間がかかります。
diskpart
rem diskpartに入ったら list volumeコマンドを使って、挿したUSBメモリのドライブレターを確認してください。容量から判断できると思います。
list volume
rem 確認できたら exitコマンドでdiskpartから抜けます。
exit
rem ユーザープロファイルのファイルをUSBメモリに移動する。
rem ユーザープロファイルの中身を確認する。
dir .
rem バックアップしたいフォルダーをUSBメモリにコピーします。
rem ここではDocumentsフォルダーをコピーするとします。USBメモリのドライブレターはEで、Eドライブにbackupディレクトリを作ってその中にコピーします。(末尾の/e /sはオプションで、ドライブレターとは関係ない)
xcopy .\Documents E:\backup\Documents /e /s
rem Documents、Pictures、Music、Videos、Downloads、Desktopはコピーしておきましょう。
rem OneDriveディレクトリもコピーしておいた方がいいかも。
rem 日本語のフォルダ名は入力できないと思うので、その場合は途中まで入力してTabキーを連打すると補完してくれます。また、マウスで文字列選択して右クリックするとコピーでき、入力欄を右クリックするとペーストできるはず。
rem USBメモリの中身を確認したい場合はdirコマンドを使って適宜確認してください。
dir E:\backup
rem 終わったらシャットダウンしてからUSBメモリを抜きます。
shutdown /s /t 0