Traveling Forest
1.01. Traveling Forest|Traveling Forestとは?
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Traveling Forestは、人と森の関係を再読し、これからの時代における森と人との新たな接点を育む機会をつくること、さらにそういった活動を通じて地域での新たな人と人のつながりを繋いでいくことを目指すプロジェクトです。
日本の森林面積は国土の67%を占めており、様々な側面で人との共生関係を持続してきました。しかし、この自然の豊かさと数百年にわたる造林の歴史にもかかわらず、森と人の関係が本当に豊かと言えるかは疑問です。例えば林業による経済的側面や国土保全のための機能的側面など、森林の存在はわたしたちの暮らしの中で背景化、単純化されがちです。
そこでプロジェクトでは様々な森と人がもっと直接的に出会うことで生まれる可能性に期待し、その関係づくりをデザインします。さらに将来的には、ここで開発された方法は汎用的な「レシピ」として広範囲の、より多くの地域コミュニティに巡回(travel)していくことを想定しています。
1.02. Traveling Forest|森と人の関係を再読する
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Traveling Forest では、森と人の関係を「再読」することを目的とします。「再読」には、何か新しいことを創り出すのではなく、すでにある状況を改めて見つめなおし、課題や可能性を掘り起こし、次世代へとつなげていく意図がこめられています。
現在の、森と人の形式化した関係性を見直すためには、それを支えている一般的なサイクルや技術から離れてみると良いでしょう。例えばデジタルツールやAI等を用いるなど最先端のやり方でアプローチする方法や、逆に近代化以前の原初的なやり方でアプローチする方法などが考えられますが、このプロジェクトでは森と人が直接的、身体的に関わることを重視し、後者のアプローチを重視します。切ったばかりの木の重さや匂いを感じ、材の個性を見抜き、人と一緒に何かをつくる、といった素朴なプロセスを通じて、森と人の古くて新しい関係を模索していきます。
5.12 森の歩き方・観察方法 | 視覚以外の感覚により歩くことで気が付く森
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