雪が全てを覆う十勝の冬の森は、人が森に入ることを簡単にする
https://vimeo.com/755912119
雪深さは寛容な森の状態を作る。マダニ、アブ、ブヨ、蚊やスズメバチと言った刺す虫の類は不在であり、刺草など棘のある種は雪に埋もれているため、刺される、刺さると言った要因が少なくなる。
特に落葉樹林においてはその見通しが確保されるため、森の姿が遠くまで見え、倒木の可能性や、蔦の状態など、リスクの認知が可能となる。最近では疑わしい事例が増えているが、基本的に羆(エゾヒグマ)は冬眠している。晴れた日中は日射量が多く、外気温が低い割に体感温度は暖かい。 雪は、冬季に森に人が入るためのインフラを成していると考えることが出来る。
インフラという言葉は、人による構造物、例えば、コンクリートやアスファルトの道路、樹木の伐採された開かれた道、虫が寄ってこないための防除などの施作、害獣駆除などを想像させるが、「人が森に入る」ということの関係性を構築するもの、と考えると、冬の十勝の森には既にインフラが存在しており、人がその状態に少し合わせることで、「入りやすい森」が存在すると言える。 video: Ayako Mogi / 茂木 綾子
sound: Naoya Sasaki / 佐々木 直也, Nick Luscombe
orgainzation: Yu Morishita
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