地域知
地域知を「Regional Knowledge」としてみています。
「Local」は、日本語への翻訳で地域とも訳されますが、「Region」と比較的には局所的な範囲を英語では示します。より限定的な範囲をLocal、例えばガバナンスの範囲では地方自治体の単位を指す言葉として扱われます。複数自治体をまたぐ「域」を想定する「地域 / Region」の中で知識は育まれ、跨ぐことによる変化を感じ合うことで、そのつながりの範囲、範疇を変えていくのだとしています。「範囲」は決して疎外する動きではなく、また内なるものたちを囲い込む、内外を決めようとする訳でもなく、気候の変化、霧の重さの違い、土の変化など、変化量の認識で、目の前のものたちとの関わり方が必然的に変わってくる、ということなのかと考えています。水域や流域も確かにつながりを形成していますが、幾つもの河口を湿原と浜がつむぎ生態系を作り出しています。この地域という観点は、決して排他的であってはならず、多様な入れ替わり続ける存在(域)が重なる状態のことを、暫定的に呼ぶ認知として捉えたいと思います。
そのような地域に関わる、人以上のものたちも含めたものたちがもたらす知識を地域知として考えています。
様々な地域知が集まっていくこと、また、集まるだけではなく、相互関係を見つけ出し、また関与のないという関係を見出すことで、関係性の記述が進むと、「知識体系」として存在を示します。体系の「体」は「Body」であることから、より認知を伴うことであることを暗に示している言葉と理解しています。多様な地域ごとに存在する(するはずである)知識体系(Body of Knowledge)たちを、「地域の知識体系」と呼びはじめました。「Regional Body of Knowledge」はこのような知識体系を作っていく活動でもあります。それは、自分たちの存在(Body)を作ることでもあります。
Local Knowledge, Traditional Ecological / Environmental Knowledge (TEK), Indigenous and Local Knowledge (ILK)
More than Human Multispecies, Multigenerational Knowledge