誇大型ナルシシズム
grandiose narcissism
ナルシシズムの主要な二大下位類型の一つで、誇大な自己像を率直かつ顕示的に表出するタイプを指します。
脆弱型ナルシシズム(vulnerable narcissism)と対をなす概念として、心理学者 Paul Wink(ポール・ウィンク)の論文 Two Faces of Narcissism(Journal of Personality and Social Psychology, 1991)以降、実証研究で広く区別されてきました。文献によっては「顕在型(overt)」と呼ばれることもあります。
主な特徴
自他に対する優越感の率直な表明(自慢、地位の誇示、他者の貶下)
- 強い権利意識(entitlement)
- 賞賛要求の顕示性 ─ 隠そうとしない
- 共感の限定 ─ ただし「苦しさで余裕がない」というより、「他者の感情への関心がそもそも低い」性質
- 不安・抑うつ傾向は脆弱型と比べて相対的に低い
- 表面的には自信に満ち、社交的・支配的・魅力的に見えることが多い