行動中心の読書
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自分に何かはっきりした課題、 それも主として行動上の課題があって、そのために本を読む
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「子どものときから、あまり読書好きの方ではなかった。 中学生時代は本を読むよりスポーツの方にいそがしかった。 (中略) 中学3年生のころに、一つの転機があったようだ。(中略) わたしのやり方は、 自分に何かはっきりした課題、 それも主として行動上の課題があって、そのために本を読む。 いわば、 行動中心の読書法である。 これはいまに至るまでつづいている」 (『私の読書法』より) 本というのは「へえ、なるほどー」と読んでオシマイではなく、読者が何か具体的に行動するためのきっかけづくりでないといけない。
favoritebooksonly 2017年8月18日に日本でレビュー済み
知識のネットワークが組み上がっていく
梅棹忠夫氏による「行動中心の読書」を特に興味深く読みました。 「行動中心...」とは、ある行動をするのに必要な知識を得るために本を読む、ということ。
何かを調べていて、そのことについて知れば知るほど、もっと深くもっと広く知りたくなる。
ひとつの興味から始まって、枝が広がり互いに絡みあうようにして、知識のネットワークができる。
人それぞれ興味のおもむくままに本を選び、それぞれ違う方向に知識が積み重なっていく。
...というイメージです。
次に本を読むときは、知識のネットワークが組み上がっていくのを想像できそう。
ワクワクさせる文章です。