講義資料3
役に立つ学問とか知識ってのは、基本的に「自分を変えない」もので、こんなの役に立たないと言われるものは「自分を変える」もので、自分が変わっちゃうとやばいからそういうのは役に立たないと遠ざけてるんですね。
「自分を変える」とはどういうことか。定義できます。憎んでいたものを愛することができるようになることです。
嫌いなものが好きになってしまう(自分が変わってしまう)という感覚が自分は好きで、以前TVで林修が嫌われるような態度をわざととって、そこから好感度を上げたほうが高評価になるというようなことを言っていたが(そういう研究があるか知らんが)、このツイみて、逆のことを主張したいのかなと思ったのだが、誤読だったかも。
臨床心理学概論の試験で「次の20年の臨床心理学の最重要テーマは何か、日本社会の未来を踏まえてあなたの考えを論じなさい」的な問題を出したら、高齢者とか災害とか自助グループとかも多かったが、最多回答は「孤独」だった。大学生は次の20年の臨床心理学のユーザーでもあるわけだから、説得力ある。
教育には「その人に何かを付加する面」と「その人を変える面」がある。育つというのは変わることで、「わがまま=其までの自分のまま」では大人に必要な普遍性を得ることが出来ないと。自分(=まつど)は数学が中学の時から苦手で何とかならないかと数学ばかりやっていたら最近では様になってきた。