原因を推論する
原因を推論する -- 政治分析方法論のすゝめ
https://gyazo.com/283c5876b204209e5626ca0d62a216e4
紹介
ある政治現象が起きた時、人はさまざまにその原因を推論する。その際、印象論ではなく、現状を客観的にとらえ、なぜその現象が生じたのかを経験的・実証的に分析するには、どのような作法に従えばよいか。一見、実証的にみえる分析の落とし穴に陥らないためには、どういった点に注意すればよいか。計量分析と質的分析に共通した方法とは何か。新たな理論・仮説を構築する方法とは?政治学のみならず、広く社会科学を学ぶ読者に向けて、身近で一般的な社会現象や政治現象を題材に、第一人者が軽妙洒脱に掘り下げて解説する。
目次
説明という試み
説明の枠組み-原因を明らかにするとはどういうことか
科学の条件としての反証可能性-「何でも説明できる」ってダメですか?
観察、説明、理論-固有名詞を捨てる意味
推論としての記述
共変関係を探る-違いを知るとはどういうことか
原因の時間的先行-因果関係の向きを問う
他の変数の統制-それは本当の原因ですか?
分析の単位、選択のバイアス、観察のユニバース
比較事例研究の可能性
単一事例研究の用い方
政治学と方法論