不登校とは何であったか? - 心因性登校拒否、その社会病理化の論理
不登校とは何であったか? - 心因性登校拒否、その社会病理化の論理
藤井 良彦(著)
https://gyazo.com/e2caeb522259604aa3b68c332f9d8494
紹介
「不登校」現象とはあたかも心因性登校拒否が脱病理化されたかの如く錯覚することで現出する仮象に他ならず、「不登校」問題とはそうした仮象を現象と錯覚することにより生じる疑似問題である。思い切って言えば、私は「どの子どもにも起こりうるもの」とされ没個性化された「不登校の子ども」よりも、かつての医学論文に「症児」として出てくる「学校恐怖症」児たちの方に親しみを感じる。彼らには「分裂気質」があったり、「変り者同一性」があったりする。しかし、「不登校の子ども」には何もないのだ。
目次
序論
1 1960年代前半における論調(誤診例としての「心因性登校拒否」
鷲見論文(1960年) ほか)
2 1960年代後半における論調(変り者同一性
日本臨床心理学会第1回大会 ほか)
3 1970年代における論調(教育相談員の論理
神経症的通学? ほか)
4 1980年代における論調(稲村事件
登校拒否心性の時代を超えた本質? ほか)
5 1990年代における論調(あも
社会学的な現象主義 ほか)
結論
先日見かけた某ツイート群
https://gyazo.com/bf2990435cd6d65f6d5c6ce7fdb526c7
https://gyazo.com/cd373537d19d56ef6610e2d19679f1ed
学校に無理に行かせなくていいというおかしな考えが蔓延してますが、無理して行かせなければダメですよ。一生子供を暗い穴倉に閉じ込めてよく平気でいられますよね?親なら蹴飛ばしてでも引きずり出さなきゃ。一度登校拒否の生徒の自宅に行き、押入れに隠れていたのを引きずり出しましたよ。
上のツイートに対して
— 豊福晋平: TOYOFUKU Shimpei (GLOCOM) (@stoyofuku) 2019年6月1日