「超」AI整理法
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(2019/7/8)
「超整理法」で有名な野口悠紀雄氏の新著を買ってみた。AIを使った整理術らしい。ご年輩(80歳ぐらい)なのにGoogle LensやGoogle Docsのようなシステムの音声入力などの機能を活用してアクティブに執筆や勉強に利用しているというのは偉いものである。 置き場所をひとつにする
情報は捨てずに検索する
メモを沢山書いて執筆や発想に活用する
分類して整理しようとするのは間違ってる
階層構造で管理せずキーワードで管理する
コンピュータを巨大な外部脳として使う
写真を管理する
パスワードを管理する
一方、これはいかがなものかと感じられる点も多かった。
押し出しファイリングが良い方法だと今でも思っている
「超メモ帳」というのを提案しているのだが、GoogleDocsにキーワードを書くだけである
「アイデア」のような「属性キーワード」をつけると、本文に「アイデア」という単語がある文書が全部マッチしてしまうので「あああ」みたいな「メタキーワード」を使う
アイデア的なページには「あああ」と書いておき、「あああ」というキーワードでアイデアを検索するということである。馬鹿げている。
「写真の検索システムをついに確立した」と豪語しているが、Google Photosに入れてインデクスをつけるだけだった
紙のメモ帳にパスワードを書いておき、写真を撮って文字認識するという謎の提案をしている 当然ながら、Scrapboxのようなリンクが便利だということには全然気付いていないし、メモ整理法も写真整理法もイケていない。やりたいことは 増井俊之.icon とほとんどカブっているのだが、解決方法がダサいわけである。コンピュータを専門としない年輩の方だから仕方はないのだが、Scrapboxを利用した情報整理の方が断然優れている。出版社の人は 増井俊之.icon に整理法の書籍の執筆を依頼するべきである。
Google音声入力を利用するとき、ゆっくりしゃべるより早くしゃべる方が精度が良いという体験談は面白かった。